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価値観

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価値観
価値観(かちかん)とは、人間にとって何が大事か、大事なものの優先順位、重きを置くものが何かについての判断を指す。
民主主義社会では、価値観は多様であり、自分と異なる価値観を尊重しなければならないとされる「鰯の頭も信心から」との格言があるように、一見くだらないと思われる価値観も、その価値観でしか生きられない人間がいる以上、尊重しなければならない。
しかし、理想はそうであっても、現実には価値観の多様性が認められない場合が多い。たとえば資本主義社会においては、財産欲または勤労意欲のない人間は、怠け者であり、生存する値打ちはないものとされることがある。多くの人間が、通常と異なる価値観の持ち主を、説教や経済的圧力、同調圧力や時には物理的暴力を通じて、その社会で常識とされる価値観を持たせようとする。


価値観の多様性
価値観の多様性(かちかんのたようせい)とは、民主主義社会の原則であり、多様な価値観が共存する社会を指す。
「君の意見には反対だが、君が意見を述べる自由は命をかけても守ろう」との言葉に象徴される。戦後の日本では、軍国主義の価値観で破滅を招いた反省から、教育基本法では「教育の目的は人格の完成にある」としながらも、人格の内容については踏み込まないこととした。保守陣営が、道徳教育を強化しようとすると、革新陣営が価値観の多様性をタテに、これに反対した。戦前の道徳教育である修身が、特定の価値観を○×式で教え込んだからである。
しかし、自分が賛成できない価値観が、社会の支配的な価値観になった場合は、生活が困難になる。また、価値観の多様性を否定する価値観が、民主主義を通じて支配的な価値観になる場合もある。ナチスの政権獲得は、価値観の多様性を多数決で否定したものであった。このため戦後のドイツでは、価値観の多様性を否定する価値観は認められないとしている。