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梅田

」に関係する書籍

著書名 ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
著者名梅田 望夫
出版社 筑摩書房
ASIN 4480063870
装丁 新書
価格 ¥ 777

読後感想

概要:大組織で生きることだけが正解ではない!:生き方の指針を示してくれる良書
本文:ネット時代が到来する前では、「大組織を離れる」=「路頭に迷う」「人生のレール」をはずれるみたいな極端なイメージを多くの人々が抱いていた。

しかしながら、ネット時代においては、「自分の好き」なことを追求できる、「知に関する学習の高速道路」がダーンとネット上に存在する。その高速道路を「自分の好き」という気持ちで進めば、大きな組織を離れたとしても、十分生きていける。

このように、「大組織に適応しにくい人たち」、特に最近の若者たち・若手社員に、同書をかじりつくように読んでほしいと願う。


概要:プロとして頑張る気力が湧いてきました
本文:世界の最先端に立って、日本の若者にエールを送ってくれている気がします。

私も本書を読んで、ただ漫然と過ごすのではなく、自覚を持って
プロとして自立していく勇気とやる気が湧いてきました。

著者の論理的な思考力と推敲された文章には感服いたします。
壁を越えて走り抜ける気にさせてくれる秀逸の一冊です。

概要:熱く、鋭く、深い洞察
本文:近年のウェブの進化について解説している。
同時に、働き方や生き方についても多く言及している。
どのように生きるべきか?どう働くべきか?思わずうならされてしまう。
文章の質はとても高い。豊富な語彙と深い洞察に裏打ちされると、人はここまで素晴らしい文章を書けるものかと感心してしまった。

概要:前作と比べると。。。
本文:前作と比べるとちょっと最後の方がつまらないかな。でも、”ピン”と来る現状分析とその説明はさすがは梅田先生と納得の一冊です。星4つはあくまでも「前作と比べると」ということで、一般的書物の評価としてはもちろん星5つです!!!

「情報のハイウェイ」を走り続けると、大体の人はそこそこのところまで行くことが出来るが、その先で「渋滞」に巻き込まれる。ネットを駆使して仕事をしている人は本当、そんな感じになるのだろうけど、研究とか学問とかそういう分野だとなおさらだろう。うちの研究者はどうなのかな?と思ったりもするけれども、そこまでネットを活用していないような気がする。やはり、ある程度「若い」年齢くらいからでないと、「ツール」としてのネットを活用し切れていないような気がする。

概要:けものみち
本文:【本の要約】
 Google等のシリコンバレーにあるIT関連の企業から、現在のリアルな世界とネット世界の違いや、仕事に関する考察が記述されています。本書を私なりに要約すると、以下の2点に集約されます。
  1.学習の高速道路と大渋滞
  2.もうひとつの地球とリアルの地球

 1.の学習の高速道路と大渋滞という話は、著者の梅田氏と棋士の羽生氏との対談で生まれたそうです。どういう意味かと言いますと、棋士の里美香奈氏が『将棋が強くなるための学習の高速道路(ネット上の情報)』によって、島根にいて、14歳という若さで、トーナメントの決勝まで勝ち残ったことから、ネットがあることで、物理的な距離も問題なく、好きなことを24時間学べる環境にあるということです。
 そして、大渋滞という意味は、誰でも興味があれば、どこまでも学べる先に、能力の高い人が沢山いる状態になっているという比喩です。渋滞になっている環境になった時に、梅田氏は2つの道を提案しています。

 ・専門を突き詰めて、大渋滞を抜ける。(高く険しい道)
 ・身に付けた専門性を活かしつつも個としての総合力をもっと活かした柔軟な生き方。(けもの道)



著書名 ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!
著者名梅田望夫
出版社 文藝春秋
ASIN 4163700005
装丁 単行本(ソフトカバー)
価格 ¥ 1,365

読後感想

概要:Facebook: SNSにおける日本と海外の違い
本文:Facebookに関する項が非常に参考になりました。外国人と比較して、日本人の匿名性がSNS発展において大きな障害になっているようです。逆に今の日本は2CH等、その匿名性を武器に暴走する現象も散見されます。日本人の価値観転換が求められているようです。

概要:本当に書きたかったことは。。。
本文:ちょっと感動しました、
梅田さんって、
熱をもったコンサルタントだと。

梅田さんが本書で書きたかったことは、
実はシリコンバレーの熱気であり、
あの場所で自分がいかにインスパイアされ、感動し、成長したかだと思います。
大人の流儀としてビジネスベースで書かれていますが、
実は熱い思いが押さえられなかったのではないかと。。。

自分を変えた場所への畏れ、そこに参加できた喜び、
をビジョナリーの言葉に託して著作にされたのだと解釈しました。
その点で本書は梅田さんの他の著作とは違う。
私はそんな風に思いました。

梅田さんの心の震えのようなものが伝わってきました。
北カリフォルニアの空気、移民の人々、砂漠に広がるオフィス、
そんな記憶がよみがえりました。
本書に感謝します。

概要:定期的に読み返したい本
本文:経営コンサルティングとしてシリコンバレーに居を構えて13年になる著者が,その間に人生と仕事の両面で影響を受けたビジョナリー 達の金言を5つの分野(「アントレナーシップ」「チーム力」「技術者の眼」「グーグリネス」「大人の流儀」)で分類し,著者なりの解説を加えてまとめたものとなっている.

著者の人生哲学や思考方法,またシリコンバレーの流儀や隆盛がよくわかる内容となっている.アップルのスティーブ・ジョブズやグーグルのエリック・シュミットの言葉が多く取り上げられている印象がある.著者が最も影響を受けたビジョナリーは,初期の頃に一緒に仕事をしたインテルのアンディー・グローブのようだ.

著者は日本の大企業に対しては,意思決定が遅いとか,年功序列で無能な上司が優秀な人材を見殺しにしているなど,あまりよい印象は持っていないようだ.

概要:ウェブ成功者名言集
本文:S.ジョブズやG.ベルといったシリコンバレーの成功者の名言集みたいなものです。名言をもとに、梅田さんの考えが述べられていきます。帯に「梅田式最強の勉強法」とありますが、勉強法を期待するとちょっと期待外れかもしれません。

概要:もったいない!
本文:コンセプト(シリコンバレーの偉大な企業家の金言と解説)はすごくイイけど、どうしても読み進めるのがこれまでの梅田さんの作品と違ってシンドク感じてしまった。

金言に関する解説がどうもクドイというか、せっかくの金言がメインディッシュどころか小鉢に追いやられてしまうような本書の作りが残念でならない(個人的には全編横書きで左ページに金言「だけ」、右ページに解説「だけ」という作りが理想)。

ぼくとしては、もっと解説部分を削って、メインディッシュがズシッと腹に落ちるような作り(梅田さんの役割というよりも編集者?)にしてもらうと起業家の卵たちにより強烈なメッセージを伝え・残すことができたろうに・・・。

もったいない!


ただ、ピックアップしている金言はいずれも参考になることは間違いなし(起業経験者のぼくの経験から)。

なので、起業を目指す人には読みにくさを我慢して手にとって見てほしい。

通読でなく手元において必要に応じて気になる部分を拾い読みするのがオススメかと。

著書名 ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
著者名梅田 望夫
出版社 筑摩書房
ASIN 4480062858
装丁 新書
価格 ¥ 777

読後感想

概要:これからITの世界に飛び込む人にオススメ!!
本文:読み終わったときの感想は
「いい本に出会えた。」
でした。
現代社会におけるITの可能性を惜しげもなく解説してくれています!!

googleの世界観のところは、
現実離れしていて理解しがたい感は否めないですが、
それはそれで、時流なんだと気付かされます。

ITの将来性・自由さ・多様性・底なし感
を感じ取れればこれから勉強する人にとっては
多大なるモチベーションにつながると私は考えます。

今年度からIT関連の学校に入学したのですが、
入学後すぐにこの本を読みました。
おかげで、モチベーションを維持し続けられています。

概要:実証! ネット世界のもうひとつの可能性・・・
本文:あなたは、ブログを
いまさら情報発信しなくは
ないよね?


じつは、
ネットの世界でもうひとりの自分を
感じることができるってことを

気づかせてくれる

この本は、ファースト・クラスです!





追伸
匿名にすることで、
自分は誰かと限定されないので
その分自由に・・・


ストレス解消かもしれないし
新たな自分探しの旅と思われると
感じる人は少なくはないのでは?




概要:常識を学ぶ
本文:本書に書かれていることは今やすっかり常識になったが、それは本書の力だろう。
だから、まだ常識になっていない人は即読むべし。
これが常識になったところから始まります。

概要:ウェブ進化についての語り口はオプティミズム(楽天主義)を貫いている。
本文:本書ではウェブ社会のトレンドを、GoogleやAmazonのビジネスモデルや思想、Web2.0の概念、ブログやWikipediaのムーブメント等を取り上げ概説しており、様々なネットサービスを利用するような人たちであれば理解しやすい内容になっているのではないだろうか。
本書が有益となるのは、(私も含め)多少なりともネットを利用しているが、ウェブ社会の動向は表層的・断片的にしか知らないような人たちだろう。
筆者の基本的な姿勢は、「ウェブ進化についての語り口は(中略)私は、そこにオプティミズム(楽天主義)を貫いて」いる。ウェブのリスクには敢えて目をつぶり、可能性を追求している。
人によっては違和感を覚えるかもしれないが、個人的にはこういった視点で見渡せたことが大きな収穫のひとつだったと思う。自分自身も様々な可能性を広げられるかもしれないと感じることができたから。

概要:ビジネスの将来の一片を示唆する
本文:ビジネスの将来を示唆する非常に興味深い内容だった。
日本的環境の一般的では、Web2.0と従来型のビジネスは別の領域にすみ分けているような状況かと思うが、本書で大いに触れられているGoogleによる各種サービスは著者がこちら側と呼んでいるこれまでのビジネス領域すら置き換えていく可能性を秘めており、その可能性は日々高まっている。おそらく、Web2.0的サービスがビジネス一般に浸透しない現時点での最大の理由はセキュリティと信頼性の確保だろうがこれらが確立するのも時間の問題だと考えられる。
本書は、そういった新しい技術に邁進しているシリコンバレーの姿が描かれている。
さらには、Googleが富の新たな分配モデルを指向しているように経済構造すら変革する可能性を秘めている。
こういった状況を本書は非常にわかりやすく解説している。
将来が本書の指し示す通りとは限らないが、一つの可能性として、ITと直接関係のない人も読んでおいて損はないだろう。
すぐれた啓蒙書だと思う。

著書名 私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)
著者名齋藤孝 梅田望夫
出版社 筑摩書房
ASIN 4480064257
装丁 新書
価格 ¥ 714

読後感想

概要:とんがった人材になる、そのためには何かを捨てて自分の好きなことに集中する。
本文:○読み始めたきっかけ

 以前、梅田氏の「ウェブ進化論」、「ウェブ時代をゆく」がおも
しろかったので、その流れで購入をしました。齋藤氏も三色ボール
ペンや音読、体術などのキーワードで知ってはいました。

○心に残る言葉

P.24 自分の求めるスタイルの傾向を自ら知るために、学生には自分
が好きなスタイルの「あこがれる人物」を三人あげてもらうことにし
ています。(中略)三人選んでもらうと、その三人の組み合わせの中
に、選んだ学生さん当人の個性が浮かび上がります。

 私は誰だろうかと思いました。ライフスタイルとしては、村上春樹・
橘玲は確実に影響を受けたと思います。後一人は、日本の歴史上の人
物かもしれません。

p.52 リーダーの役割は、チーム内の良い「空気」を作り出すこと。

 私は、オフィス家具メーカーに勤めており、常にオフィス環境の向
上を通じて、職場のいい「空気」を生み出したいと考えています。オ
フィス家具や内装で事務所の雰囲気は良くなると思っています。

p.130 営業は数を当たる。そうすれば、見込み客が生まれる。

p.132 僕は基本的に、物事というのは、だいたいのことはうまくいか
ないという世界観を持って生きていますね。

・・・うまくいかないと最初から思っていれば、ノーと言われてもダ
メージが少ないから、新しいことにもチャレンジができる。

 やらないことを決めて、自分の好きなこと「朝からすぐに取りかか
れること」に集中をする。



概要:ポジティブおじさん×2
本文:一見それほど重なる所の無いように見える二人だが、実は両者とも福沢諭吉に私淑しているという共通点を持っていた。
つまり、バリバリの近代主義者なのである。
面白いのは第二章、二人の違いがはっきりするところ。分からない人は置いていくしかないという梅田、無理矢理にでも分からせようとするという斎藤。資質の違いがよく表れている。

どちらにせよ、結局ついていけない駄目な人はどうしたらいいのかは教えてくれません。

概要:文化資本者の梅田さんを理解する
本文:自分はITのもたらす未来像に興味がある。梅田さんはひたすらウエッブの世界の未来像をポジティブに捉える、そして若者にその明るい未来の伝道者として語りかけてきている。彼がよく言う「けもの道」へ導くために。
多元で多様な人間の存在が世界を創っているわけだから、梅田さん的明るいIT社会を多くの人が期待しているし、自分も実現可能だと良いなとは思う。しかし、果たして現状より貧困が少なくなり富の分配が加速し持続可能な経済がITによりもたらされるのか(ITだけとは言わないが)?
最近、梅田さんは対談本新書を連発しているが、今回も対談者の齋藤さんの言説の方に惹かれるわけである。齋藤さんの「自分探しの違和感」「藩を超える私塾社会」「あこがれと習熟」などなど。梅田さんの「志向性の共同体(ネットで広がりうる)」「ネットが脳と人間関係を増幅する等々。やはり梅田さんのこんな立ち居地はどこに起源があるのか非常にいつも不思議だったのですが、内田樹さんの「街場の現代思想」を読んで腑に落ちたわけです。梅田さんは生まれながらにして「文化資本」をお持ちなんです。そしてそれに気付かず(気付くのは成り上がり文化貴族)育って来たわけです。そう庶民からみるとある種ねたみを感じるような生活を通して確固たる生き方を獲得されてきたわけです。これは梅田さん自身に問題があるわけでもなく、素晴らしい才能の一つなんですね。
いずれにせよ、齋藤さんにせよ、梅田さんにせよ半端じゃない勤勉さをもって現在に至っているわけですから、読者はそれを認識せずに、直ぐに自分探しだといって我慢もせず会社を辞めて「けもの道」に進んではいけないのです。そしてシリコンバレーはグローバルと言う文脈のなかの実はローカルな思想でもあることを知っておかないとネットが全ては解決することが出来ないと言う事を後から知る事になってしまいますから。
確か内田樹さんも養老先生との対談で廃藩置県をもじって廃県置藩による藩校の復活を話しておりましたね。

概要:似た者同士? 似た者同志!
本文:「声に出して読みたい日本語」の斎藤孝さんと
「ウェブ進化論」の梅田望夫さんの対談が一冊の本になった感じです。

ふたりは同い年でありそれぞれ全く逆の道(教育とIT)の最先端を行くような感じですが底辺にある部分は恐ろしく似ていて「同志」と言う言葉がピッタリです

内容は
第1章 志向性の共同体
第2章 「あこがれ」と「習熟」
第3章 「ノー」と言われたくない日本人
第4章 幸福の条件
と進みますが

その前後に
はじめに――志をデザインする(齋藤孝)
コラム梅田望夫「私のロールモデル」
コラム斎藤孝「私のロールモデル」
コラム梅田望夫「私の座右の書」
コラム斎藤孝「私の座右の書」
おわりに――私塾による戦い(梅田望夫)
が挟まっているため2人の心と言葉のキャッチボールが展開されているようにも思えます。

非常に現代的な本と言えるし求めれば何でも手に入る時代に突入しているのがこの本で改めて実感します

その「何か」を求められない人には生き辛い時代にも感じられるしそれも含めて情報による格差が仕事でも何でも広がっているんだな・・・とこの最近のニュースや風潮をリアルに感じてしまいます。

この私塾と言う価値観・・・実際にブログ運営をしている人には感覚的に理解しやすいと思いますし何か自分の追及する分野を見つけたのならばこれからの時代は大学に行って専攻するのも間違いではないのだけれど
ブログをはじめネットの世界で同志を探して私塾を作り出す・・・そんな新世紀を感じます
底辺を広げる齋藤さんと上を伸ばす梅田さん逆のアプローチのようで芯の部分はお互いに共感しあえる存在。読んでいるとつくづく「似た者同士」だしこの2人に限って言えば「似た者同志」って表現が相応しいです

概要:今私たちがなすべきことは,彼らのような道しるべを師とし,学び,現在の閉塞しきった日本を変える一助にならなければならないということではないだろうか。
本文: 齋藤孝と梅田望夫の対談をまとめた本。私は梅田氏の著作は全部読んでいるので,その一貫として本書を購入した。はじめは,梅田氏の視点から齋藤氏の意見を,古めかしいものだとやや批判的な目で見ていた。梅田氏も内心はそう感じていたかもしれない。インターネットやブログという21世紀の技術を使わずに日本を変えようとしている「無謀さ」に私は冷ややかな目で齋藤氏を見ていた。実際に二人の意見には,相違点が多く,この対談自体に意味があったのかという疑問さえ抱いた。
 しかし,読み進んでいるうちに,二人は共通の認識があることに気づき始める。それは,齋藤氏も梅田氏も現在の日本にある「どんよりとした閉塞感」を何とか打破したいという情熱を人一倍持っているという点である。常識といわれる固定観念,事なかれ主義,出る杭は打つという発想,それらが今の日本人には無意識のうちに擦り込まれているのだ。無意識だからこそ,なおさらやっかいで,問題なのである。彼らはそれに気づき,現在の日本を憂えているのである。そして,自分たちが日本を変えなければならないという希望と夢に満ちている。そして,梅田氏が齋藤氏に対する認識を改めたとき,読者である私も齋藤氏の志というものを理解できた気がする。彼らはまったく別々の分野で活躍しているが,実は目指している究極的なものは同じであるのだ。彼らは明治維新のときのような新たな文明開化を望んでいる。人々が自分らしい人生を歩むための道しるべを示していてくれているのだ。
 私個人としては,梅田氏の思想に共感するので,齋藤氏のやや押しつけがましい発想には抵抗があるが,齋藤氏のようなエネルギッシュな人を慕う人もいるだろう。とにかく,今私たちがなすべきことは,彼らのような道しるべを師とし,学び,現在の閉塞しきった日本を変える一助にならなければならないということではないだろうか。

著書名 フューチャリスト宣言 (ちくま新書)
著者名梅田 望夫, 茂木 健一郎,
出版社 筑摩書房
ASIN 4480063617
装丁 新書
価格 ¥ 735

読後感想

概要:選択と可能性
本文:ウエブ進化論、ウェブ時代をゆくを読み、この混沌とした時代をどのようにサバイブしていくべきなのか模索しているなかで本書と出会いました。
ネットの世界の可能性を信じ、それに懸けるという梅田さんの信念に茂木さんが共感しながら対話が進められています。
私もネットによって個人個人が自由に選択し、好きを貫いて生きることのできる世界に可能性を感じます。
選択というところが1番難しいところですよね。
やはり自分自身をマネジメントする能力が、ウェブ時代では大切だと感じました。


概要:「世界史の4つ目のリンゴ」ってこれだったのか!
本文:梅田望夫氏、茂木健一郎氏という今を代表するオピニオン・リーダーの対談集で読み応えがありました。梅田氏はリアル社会とネット社会との関係を、そして茂木氏は脳の機能とネット社会との関係を、それぞれ分かりやすく解説してくれています。両氏のテーマの共通項は「ネット社会」です。そして両氏の思考がまさに「化学反応」を起こして「Σ((リアル社会)×(ネット社内))×Σ((脳の機能)×(ネット社会))=(フューチャリスト宣言)」という方程式が動いた!といった感じです。

茂木氏は対談時にリンゴ柄のTシャツを着込んでこれを「世界史の4つ目のリンゴ」に例えています。1つ目がアダムとイブのリンゴ、2つ目がニュートンのリンゴ、3つ目がアップル社のリンゴ、そして4つ目が「フューチャリスト宣言」でデザインされた”未来”というリンゴ、という意味だったんですね。とても知的なジョークで茂木氏のセンスの良さが感じられます。それぐらいの壮大な気概で未来を明るくデザインしている心意気は素晴らしいです。

梅田氏はシリコンバレーに長く在住し、ネット社会を生み出したシリコンバレー精神を氏の体験を通してこの対談で紹介されています。アメリカの東海岸文化に対する西海岸の反権威的精神、つまり、大組織/古い権威の象徴であるアメリカ東海岸に対して新興勢力であるアメリカ西海岸(シリコンバレー)は「インターネット」という武器で挑みかかり、今日の繁栄を築きあげました。それは梅田氏の生き様と重なるところでもあり、シリコンバレー精神に共鳴した梅田氏を通して読者はネット社会の精神を知ることができます。まさに「思考の補助線」になってくれました。

ネット社会には、個人情報が悪用されるであるとか不特定多数の人から誹謗中傷されるという負の側面も広く世の中で伝えられています。が、「フューチャリスト宣言」でデザインされた”未来”というリンゴだってあります。ネット社会の負の側面リスクをしっかり自己管理し、このリンゴを美味しく味わいたい!、この著書を読んでそう感じました。

概要:未来は予想するものではなくて創造するもの
本文:「ウェブ進化論」の梅田さんと脳科学者の茂木さんがウェブが開く明るい未来と、そこで生きていくための資質を語る。

とにかく読んでいて前向きな力が湧いてくる。こうした評論は光の部分も闇の部分も公平に論じるのがフェアであるとして、偏った議論は批判されることが多いのだが、両氏はそんなことは重々承知のうえ、明るい未来にフォーカスした意識的なオプティミズムを徹底して展開している。

日々暗いニュース、戦争、テロ、殺人、環境問題、、、に接し、子供たちの未来はどうなるのだろう?と暗澹たる気持ちになることが多いが、梅田さんや茂木さんのように、「未来はもっとよくなる。若い世代がうらやましい」と心底言い切ることができる人たちは実は非常に貴重だ。

想像力がなくては、夢がなくては、将来何も新しいものは生まれない。環境問題や民族問題、社会問題として「成長の限界」が論議されるなかで、「そんなものはない」といえるオプティミズムも僕たちにとっては必要なものなのだ。

今生まれつつあるという「もうひとつの地球」。その誕生を目の当たりにできることの幸せを素直に喜びたい。信じればできる。それを可能とするツールが身近にある。どうするかは僕たち次第だ。元気が湧いてくる一冊。

概要:2人のフューチャリストに“疾走する悲しみ”を見る
本文: 梅田さんは、インターネットの可能性を確かめるかのように、1日に8時間から10時間もネットの「あちら側」の世界を渉猟しています。
 日本に来たときだけ、会議に出席したりコンサルタント先と面会したりしますが、住んでいるアメリカでは飛行機の国内線にも乗らず、ほとんど自宅とオフィスを往復するだけです。

 かたや茂木さんは、リアルの世界で充実して多忙な日々を送りながら、ネットの世界でもアクティブに行動しています。

 その二人が「フューチェリスト」として未来を見通す名手を目指します。そのためには、人間というものを総合的に理解しなければならず、ありとあらゆるものを動員する「知の総力戦」に挑まなければなりません。
 そんな途方もない道を選んだのは、二人とも「未来は明るい、そうあってほしい」と願っているからです。

 しかし、ネットのあちら側の革命を知ろうともしないリアル世界の権威者たちは、決していい顔をしません。
 特に茂木さんは、大学や研究室に閉じこもる生活を拒否していて、テレビのキャスターを務め、自分の専門外の人びとと対談し、執筆・講演・取材を精力的にこなしています。
 マルチで活躍しているというだけで「専門で一流の仕事をしていない」と言われることを梅田さんは心配しています。

 それでも疾走しつづける二人の活躍を本書で知り、私はモーツァルトの悲しみを連想しました。

 モーツァルトは同時代の音楽的権威になかなか認められず、宮廷音楽士としては無名のまま世を去らなければなりませんでした。

 こんなに本が売れてインターネットの世界でも有名な二人に悲しみを感じるのもおかしなものですが、同時代の権威者に理解されないことにモーツァルトとの共通点を感じるのです。

 二人のフューチャリストの示してくれる未来が、本当に明るい世界でありますように。

概要:言語以来の発明
本文:ウェブ革命の最先端を生きている著者達の対談録という体裁をとっているが、中身はなかなか過激である。
「楽天的であると言う事は一つの意志である」と前書きに書かれているように、現在の世の中の仕組みに埋め込まれた、様々な常識をかなぐり捨てて、「これからの時代はこう生きるべきではないのか」という問題提起をし続けている著者の思考に大いに共感した。

「何かの芽は大きな筋として正しければ必ず育つんだという確信がある」と梅田氏は言っているが、彼にはこのウェブ及びインターネットの双方向性が必ずや世界を革命的に変える、という確信があるのだろう。

しかしその時代に於いても、「徹底的に没頭できること」を持っていなければ生き残れないという、一見旧時代のテーゼにも等しいことを述べているあたり、人間としての幅の広さを感じた。

著書名 ウォーカームック 梅田Walker 2009 61802-26 (ウォーカームック 125)
著者名
出版社 角川クロスメディア(角川グループパブリッシング)
ASIN 4047217964
装丁 ムック
価格 ¥ 880

読後感想

概要:
本文:

著書名 ウェブ人間論 (新潮新書)
著者名梅田 望夫, 平野 啓一郎,
出版社 新潮社
ASIN 4106101939
装丁 新書
価格 ¥ 714

読後感想

概要:はじめにから
本文:この対談は非常に濃密で、有意義な内容であった、それは多くの方に共有する必要と価値がある、といった趣旨で本書はつくられている。
また先に掲載された「新潮」においても非常に好評であったと。個人的にも、楽しみな対談ではあったので、期待しながら読み進めた。

しかし読後感じたのは、著者が語るような有意義な内容であったのか?
という疑問符だった。

何より、ガッカリしてしまったのは梅田氏の語っている内容だ。
氏の本や、ブログを比較的まめにチェックしている自分には、まったく物足りない。
長時間の対談ではあったようだが、とても全力で思いのたけを語っているようには思えない。非常に浅い段階でキレイにまとめてしまった印象だ。
ウェブの未来も感じられなかったし、他の文章と比較しても思いきりやエネルギーにかけている。
ライトユーザーには難解であるし、ネットに精通した人にとっては、かなり物足りない物に思えてしまう。

テーマは非常に興味深いものがあったので、対談形式などではなく、全力でテーマに対する意見を各々に語っていただいた方が、よほど有意義な内容となったのではないだろうか、と感じずにはいられない。


概要:両者の衝突が、「問題」の在り処を示してくれる
本文:本書で一番印象に残り、また、今後も生きていく中で時々考えていくことになるだろう、と思ったのは、ウェブを現実と連続したものとしてみる(平野)か、現実とは別の何かとしてみる(梅田)かという問題だ。安息の地として、現実からエスケープする場所であってもいいと梅田は言っているが、平野は責任主体として連続性がないとまずいのではないかと考えており、明白に対立している。これは、たんなるパズル的問題ではなく、生き方の問題として自分に関わってくるから重要だ。

各種メッセンジャーなどで多くのハンドルネームを持つ人もいると思う。仮にその一つの名前の下で、ウェブ上で何らかの軽微な悪行(不快な相手に対する暴言やkickoutなど)を働いた場合、それは、責任主体として現実に関わってこないことを意味するわけだが、さあ、それを行った(責任を問われない)自分とはいったい何者なのだろう?そのとき自分は何をしているのだろう。

本書が、読み物として特別面白い部類には入らないとは思うが、上記の問題を先鋭化した形で意識させてくれた点で価値がある本であった。それに陰ながら寄与していたのは、両者の対談が(よくある単なる和やかな対談集とちがい)、時として緊張をはらみつつ進んでいるという事実である(衝突あるところに問題はあるものだから)。多くの人が大事な問題に気づく契機となる本といえるのではないだろうか。


概要:ネット世界での生き方の紹介
本文:本書は、ネットが進化し、世界の人に急激に浸透した事により、ライフスタイルとして何がどう変わるのか、をネット世界で縦横無尽に生きている梅田氏と、彼に比べれば一般人に近い平野氏との対談形式で紡ぎ出していくという内容になっています。

この本に書かれている事は、現代の若者なら、「今さら解説をしなくてもわかっている」と言うでしょう。その意味に於いては、本書を読むべきは、「このようなムーブメントが、本人の価値観に関係なく、津波のように襲ってきている」と言う事を、認めない(認めたくない)大人たちであろうと感じました。

ネットというツールが、ツールで終わらずに、生き方や社会までもを変革しつつある事を、ここまでビビッドに理解させる対談というのはあまり無いように思いました。

概要:現在および近未来を理解する
本文: 「ウェブ進化論」の梅田望夫氏と、芥川賞作家平野啓一郎氏という、や
や意外な組み合わせの対談もの。内容は、ウェブの変化とその可能性につ
いて、異なる立場から論じ合うもの。テーマは多岐にわたっている。

 おそらくは文系と理系という立場から、ウェブについて考えるという企
画意図があったのかもと思うが、意見に極端な差がないので、ウェブの権
威である梅田氏の見解がやや印象に残りやすくなっているように思う。ま
た平野氏である必然性は弱いように思う。

 対談という形式は、事柄についてさまざまな角度からの議論がなされる
ので、非常に理解がしやすく、バランスのとれた認識を持てる。現在およ
び近未来を理解するための良書であろうと思う。



概要:参考になります
本文: ウェブ進化論には衝撃を受けましたが、この本も違った意味で良い本です。

 わたしはIT関連従事なので(レベル的には遠く及びませんが)梅田氏に近い思想です。ですので小説家の平野氏の視点は非常に斬新で参考になりました。面白いのでIT業界関連の方も是非読んでみてください。

 内容はまさに人間論であり、ブログを書く人のタイプ分けなど興味を持って読み進めることができました。ブログを公開している方であれば非常に楽しめるでしょう。また、書籍の中身をネットで公開することに関してもテクニカル派と小説家の2パターンの考え方のぶつかり合いは非常にためになりました。読者がどちらのタイプであっても「へー。そういう考え方もあるんだ」となる箇所が多いと思います。

著書名 あなたの天職がわかる 最強の自己分析
著者名梅田 幸子
出版社 中経出版
ASIN 4806132462
装丁 単行本(ソフトカバー)
価格 ¥ 1,365

読後感想

概要:
本文:

著書名 愛人の掟〈1〉 (角川文庫)
著者名梅田 みか
出版社 角川書店
ASIN 4043497016
装丁 文庫
価格 ¥ 560

読後感想

概要:いい女になるのは 自分次第? でも素敵なバイブルです。
本文:不倫の恋は、経験者にしかわからない苦しさがたくさんあります。道徳的にはいけないことだし、周りからだってけして応援されない恋ですね・・・。 自分だけが犠牲になって、どうしてこんな恋なんてしているんだろう、っていつも考えます。別れたらきっと楽になるのに、好きだからできない。 ずるずると続くのもこの恋。 でも不倫の恋をしている女性全員が 彼との将来を期待しているわけではないと思います。私もそうじゃない。(心の奥底にあるものは知らんぷりします。強がりかも・・・ですね・・)
それでも、この恋は いやな女になる恋でもあると思います。彼の家族を憎く思ったり、彼のことも憎く思ったり。愛することと憎しみはすごく近いんですね。 もう無理だと思って別れ話をして、でも やっぱり好きで、復縁した時に出会った本です。
ズバッと書いてあるので、バスの中で涙をこらえたこともあるし、そうなんだー ってすごく楽になったこともあるし。 ぜひ 不倫中の悩める女性は読んでほしい1冊。
彼も辛いんだなあって改めてわかるし、彼がリラックスできる存在になれたらなあ って思えました。

概要:心がけとして…
本文:何気なく入った本のリサイクルショップで見かけて、思わず手にしてしまいました。過去に不倫をしていたことがあり、今も奥さんのいる人を好きになってしまっている自分にとって、「そんなものがあるのかしら…?」と言うキモチで読み進めましたが、実際、つらい思いが和らぎ、素敵ないい恋をしようというキモチにさせてくれます。著者も書いていますが、不倫の恋だけでなく、むしろ普通の恋をする際にも、参考にすればきっとうまくいく、そんな風に思えます。

概要:恋の教科書
本文:「愛人」とは、一般に「既婚者との恋愛をしている人」(とくに女性)を指します。 しかし、この作品における「愛人」とは、その人がただ好きでたまらないというとても単純かつ純粋な理由の上に成り立っている恋をしている人を指しています。また「他人の夫だから欲しくなる」という興味本位で始める恋ではないという警告もされています。

この作品は不倫の恋を大々的に肯定しているものではなく、その内容は不倫の恋に限らず、恋をしているすべての人にあてはまる、いわば「恋の教科書」のようなものです。

この「愛人の掟」をひとつずつ自分のものにすることができれば、その人の恋はかけがえのないものになるのではないかと思います。それだけでなく、その人自身を人間として、女性として、素敵な人に成長させてくれることは間違いありません。 同著に収録されている「今日も恋愛日和」も梅田美佳さんの感性の鋭さが伺える大変興味深いエッセイです。

『愛人の掟』は続編(2・3・新)が出ていますが、私はこの作品が一番のおすすめです。


概要:愛人の掟(1)
本文:テレビドラマを見て著者を知り、この本の存在も知りました。タイトルにギョッとする人もいるかもしれませんが、女性に親切な本だと思います。不倫という恋をしている人はもちろん、そうでないひとも恋愛を楽しくよいものにしてくれるバイブルのような存在になるでしょう。私は現在タイトルのような立場にあり、それに対して卑屈になっていましたが、この本にめぐり合えたおかげで今を楽しく、強く、自分らしく生きています(ちょっとオーバー?)。今までの恋愛の中でこの恋は最も楽しいものになっています。私の恋愛を心配していた友人さえも、私の彼への思いを聞いて「なんだかうらやましく思える」とボヤいいていました。それもこれもこの本を読んだおかげです。けして、この本の教えどおりにというので!はなく、自分が見えてくるのだと思います。単行本になったこの作品なので、テーマに全く興味のない人も恋愛で悩んだり、涙流したりすることがあるのなら読んでみてはいかがですか。

著書名 シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)
著者名梅田 望夫
出版社 筑摩書房
ASIN 4480422536
装丁 文庫
価格 ¥ 672

読後感想

概要:日本にはないもの
本文:1996年から2001年にかけて著者が日本に向けて書いた「シリコンバレーからの手紙」を再構成して出版したものです.この時代はグーグルがまだ未来を模索していた時期で,変化の激しい業界だけに,具体的なところは大きく変わっているのかなと思いますが,それでもタイトルの「シリコンバレー精神」は活き活きと感じ取ることができます.

本書の中に,シリコンバレーの流儀として次の3つが挙げられています.
1. 事業の成功・失敗は,ビジネスというルールの上でのゲームであって,それを人生に反映させてはいけない.
2. 事業とは「失敗するのが普通,成功したら凄い」というある種の遊び感覚が必要となる.
3. 失敗したときに「関係者に迷惑がかかる」という考えをすてること.自己責任で集まってきていると思い込むこと.
これくらいの心構えでやらないと,ビジネスの荒波は乗り越えていけないとのことです.ここらあたりが資金の調達が難しくて,人材の流動性の低い日本でベンチャー企業がなかなか育たない原因なんだなと思います.

チャレンジして失敗してもやり直せる世界というのはやはりすごいですね.


概要:シリコンバレーへの憧れがさらに増しました。
本文:本書は梅田さんがシリコンバレーから日本へ向けて書いた手紙をまとめたものです。もうずいぶん昔(1996〜2001年)の手紙ですが、ネットバブル崩壊後、グーグルがまさに大化けしようとしていた “シリコンバレー大革命” 期に書かれたものであり、不安と期待の入り混じった熱くリアルな空気感は最高です。

シリコンバレーのうずくような熱々の空気を伝えさせたら、日本では梅田さんの右に出る人はいませんね。読み終わった後に、胸が熱くなるこの感じ、やみつきになります(笑)

長い手紙の束からは、シリコンバレーがいかにして “シリコンバレー” になったのか、そして梅田望夫自身がいかにして “シリコンバレー” に染められていったのかが、リアルな手触りを持って感じられます。

シリコンバレー精神の真髄は、梅田哲学の真髄。彼の徹底したオプティミズム思想の根底には、未来を信じ・期待し・応援する熱い想いがあふれています。

だから梅田望夫はやめられない。

概要:マドル・スルー
本文:「ウェブ時代をゆく」が面白かったので過去にさかのぼって本書を読んでみた。2001年8月に出版された「シリコンバレーは私をどう変えたか-起業の聖地での知的格闘記」の文庫版として2005年に出版されている。2001年の記述はそのまま再録されていて、2005年から振り返った長いあとがきが追加されている。

本書のよさは、その時点で格闘している梅田氏の濃密な時間を感じることができることだと思う。新しいものに触れて格闘しているとき、人は輝くと思う。

シリコンバレーの流儀や日本とのビジネス環境の違いなどが紹介されている。シリコンバレーで資金集めに成功し起業したら、その資金が果てるまで徹底的にがんばりつくす、どんなに困っても自分の資産には手をつけない。調達した資金がなくなったらアウト。また再出発。

中でもマドル・スルー(muddle through)という言葉が気に入った。「行き先が見えない中、手探りで困難に立ち向かう」意味らしい(P.266)。アングロ・サクソンには「マドル・スルー」の状態自体をプロセスとして楽しむ骨太の行動文化があり、その文化の存在こそが「霧の立ち込め始めた時代」にアメリカやイギリスが活力を保持している所以だという。


概要:梅田望夫の哲学
本文:シリコンバレーにどっぷり浸かった著者の人生哲学が興味深いです。

・変化していく自分を楽しむ
・「わかっていないことの面白さや混沌」の方へ踏み出す生き方
・自分一人で判断して行動に移す
・限られた情報と限られた能力で、限られた時間内に拙いながらも何かを判断し続け、
その判断に基づいてリスクをとって行動する
・「好きで好きで仕方ない」こととは、自分にとって何なのか。どうせ一生仕事を続けていくのなら、
そのことを突き詰めていくしかない。

シリコンバレーという特殊な場所での所感とはいえ、
人生を豊かにする大切な考え方がきらめいている気がした。


概要:シリコンバレーの普遍性
本文: 「ウェブ進化論」以来 WEB2.0関係で飛ぶ鳥を落す勢いの梅田の処女作。単行本が2001年に出たが それから5年も経った後で 「ちくま文庫」という 中々ハイブロウな文庫から出た点にも注目して 読んでみた。

 ネット関係の本で1996〜2001年に書かれた記事を纏めた本を2006年に再刊するというのは 出版社にしてもRISKはあるし 更には著者には更に大きなRISKのはずだ。何故なら 2006年までの歴史を知っているという「高み」から 1996〜2001年に記事が審判されることを意味するからである。

 結論的に言うと 著者が執筆当時に 本書で「断言」したことのかなりは外れたし 当たった点でも「鮮やかさ」は無い。「ノストラダムスの予言」を現代に至るまでの歴史で 強引に解釈して「ノストラダムスの予言は当たった」と表明する種類の本では全く無い。
 逆に言うと 当時の外れた「予言」を 堂々を再刊でも載せてくる著者の 誠実さと それ以上のしたたかさを感じさせるものがある。

 この本を2006年に文庫化させたのは 著者が描き出す「シリコンバレー精神」が 爽快な程の楽天主義であるからだ。「意欲と努力と愛情があれば 誰にでもチャンスがある」と言い切っている梅田のアジテーションは 今尚耳に心地良いし 元気が出てくるからである。

 個人的には梅田の以下言葉に震撼した。

 「四十代前半を『縮小均衡』的精神で過ごしてしまうと 急激に老け込んでしまう」

 正しく僕自身が その年代であるなかで 再度自分を見直そうと蹴飛ばされた思いである。