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日本憲法

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著書名 民権と憲法―シリーズ日本近現代史〈2〉 (岩波新書)
著者名牧原 憲夫
出版社 岩波書店
ASIN 4004310431
装丁 新書
価格 ¥ 777

読後感想

概要:看板に偽りありか?
本文: 西洋化を志した明治政府は、いわゆる「お雇い外国人」を招き入れ、ヨーロッパを視察し、
そして1889年、迎えるべくして欽定憲法の公布、施行に至った。
 しかし、その傍らで、己が国家、己が権利、己が憲法の樹立を目指して、地方レヴェルから
「自由民権運動」が立ち上げられていた。
 ……と、タイトルから想像される物語が展開されるのははじめの60ページと最終章のみ。
 他の部分は、といえば富国政策や内国植民地など、明治政府の陰の部分を炙り出す記述が
続く。おそらく筆者が書きたかったのはそうした暗部であり、その一例として憲法をめぐる
やりとりの描写がなされている、というのが位置づけの認識としては正しいのだろう。
 各々は極めてよくまとまってはいるし、読むだけ時間の無駄になるような、そのような
粗末な本では決してない。憲法前夜の日本史としては良書の部類には違いない。
 ただし、表題との齟齬にどこか肩透かしを食った、との感は否めない。

 明治史に興味をお持ちの方は読まれてみたらよろしいのではなかろうか。
 ただし、明治憲法をめぐる政府と民権運動の相克の物語を読まれたい方は他を当たられると
よろしいのではなかろうか。

概要:帝国憲法体制の成立までの政治・経済・社会の変化
本文:本書は帝国憲法体制の形成過程に主眼を置き、
またこれが五つのテーマのうちの一つです。
第二のテーマは政府と民権派とは異なる要素として民衆を描くというものです。
第一章「自由民権運動と民衆」において政府の重税や徴兵制に反対し、
経済的保護の撤廃を叫ぶ民権派にも支持できない民衆が描かれています。
第三のテーマは近代化による人々の生活や意識の変化です。
第三章「自由主義経済と民衆の生活」と第五章「学校教育と家族」において
自由経済の進行により勤勉と自律が人々の意識の内に植え付けられ、
それを学歴主義が支えることになったとしています。
また女性は「良妻賢母」(特に「賢母」)になることを要求され、
女性が「家」と「家庭」の両挟みになったとしています。
第四のテーマは欧米に文明化を要請された日本が周辺地域に
どのように文明化を強制したかについてです。
このテーマは第四章「内国植民地と「脱亜」への道」で展開され、
北海道と沖縄が日本に強制的に編入され、地元住民は「本土」以下の
扱いを受けたと告発しています。
また吉岡弘毅(121‐123頁)と植木枝盛(123頁)の主張を挙げて、
中国や朝鮮の植民地化を正当化した福沢諭吉や民権派の文明論・対外論は
「時代の制約」を理由に免罪できないと強く批判しています。
第五のテーマは「文明的」と「日本化」が相互補完的であるということです。
これは第六章「近代天皇制の確立」において君主の権限の強い憲法でしたが、
政府の「輔弼」と議会の「協賛」がなければ政治運営が不可能であったことを
指摘しています(190‐191頁)。
第二章「「憲法と議会」をめぐる攻防」で松方デフレが豪農層と民権派とを
切り離す極めて政治的な経済政策であった(64頁)と鋭く突きながらも、
全体から見れば印象が弱くなっているのが惜しかったです。
とはいえ、帝国憲法体制が成立するまでの政治・経済・社会の変化を概観できる良い本です。

概要:「国民国家」の建設過程を、運動や社会にも注目しつつ描き出す
本文:日本の近現代史研究はこれまで、明治政府がいかに日本という「近代国民国家」を作り上げて行ったかという過程に焦点を置いてきた観がある。一方、そのような「政府⇒社会」の作用のみならず、「社会⇒政府」の作用に注目する論者は、民権運動に過度に重きをおくあまりに「政府VS運動」の二極の構図に囚われ、必ずしも運動によって代表されてはいなかった民衆を描くことに失敗していた。本書は、「政府・運動」の二極対立ではなく、「政府・運動・民衆」の三極対立こそがもっとも実態に近い視角である、という問題意識のもとに描かれる、岩波新書の日本近現代史シリーズ第二巻である。

他の方のレヴューでも指摘されているように、「民権と憲法」というタイトルからは若干外れるのではないかと思われる部分もなきにしもあらずである。しかし、大日本帝国という近代国民国家の建設過程を描き出すことが本書の主眼目であることを念頭に入れて読むならば、決して失望させられるような内容ではない。単なる政治史に陥らず、民衆の生活や、民権運動までもが一様に抱えていた植民地主義の萌芽、近代的な教育制度の社会におけるインパクト、近代家族の成立など様々な視点が盛り込まれ、非常に興味深いものがある。

特に興味深かったのは、近代的な「国民」の創出の過程では、「愛国心」や「天皇」を掲げつつ政府を批判し民衆の支持を獲得していった民権運動が果たした大きな役割があったとする指摘である。この点、「国民」は権力によって上から創出されたとする従来のナショナリズム論にはない、新しい視点である。

日清日露戦争やその後の戦争の挙国一致体制成立の根源は何だったのか、本書で描かれる「国民」創出過程を足がかりに考えてみたい。


概要:「実に面白い」が・・・。
本文: 興味深く読んだ。その意味で買って損はない。
A)肯定的な側面。明治前期の史実に関するリソースとして価値は高い。というより、大量の、気付きにくい、ただし重要な情報満載である。学界での研究業績への周到な目配りには感心した。読者はこの本のどこかしらに、己の興味関心を惹く話題を眼にすることができる。私にしても、幾つもの再発見をさせてもらった。
B)否定的側面。History なのに story がない。私は、「面白い、面白い。」で読了したあと、「さて、俺は何を読んだのだろう。」と、暫し首を傾げてしまった。これは、史書として少々、致命的。
 ただし、この点について、著者はその苦衷を正直に「あとがき」に記している。
「「民権と憲法」というタイトルでこの時代を描くのは気が重かった。」p.207「だが、私自身はそれらを活用してまとまりのある歴史像を描けるまでには至らなかった。」同上
 一つ言えることは、著者も漏らしているように、タイトルと内容の齟齬である。タイトルから受けた私の予断は、簡便で最新の「明治憲法成立史」なのかな、であった。それでちょっとワクワクもしていた。その点、結果的に些か失望した。 これは、著者の責任というより、出版社側、ないし編集者側の問題だろう。「民衆と憲法」というタイトル、ないし主題で依頼するなら、近代日本を領分とする法史学系か、政治史学系、ないし思想史系の研究者に任せるべきだった。
 逆に、この著者を出版社として選んだなら、タイトル、ないし主題は、「民権から憲法へ」、とか、「臣民の誕生」、「民草から臣民へ」といったものが適切だったろうと思う。そうしたら、著者も生き生きと己が納得する一書をものすることができたかも知れないと推察する。その無理が、せっかくの食材をおいしい料理へと化学変化させられなかった最大の問題と考える。

概要:岩波新書日本近現代史シリーズ第二弾
本文: 第一弾に続いて、明治政府の国民国家化を中心に描く。
 国民国家と競争社会が確立した現代の原点ともいえる時代を、政府・民権派・民衆の三極対立という視点からとらえているが、徴兵制、学校教育、フェミニズム、北海道、沖縄、東アジア外交などの現代につながる「日本」という国民国家の成立を憲法や天皇制の成立を中心に見ていく。
 ややタイトルと内容に乖離があるという印象がある。
 国民国家化の政策には批判的な態度の見え隠れする、やや左よりのオーソドックスな通史といえる。
 


著書名 立憲主義と日本国憲法
著者名高橋 和之
出版社 有斐閣
ASIN 4641129827
装丁 単行本
価格 ¥ 3,045

読後感想

概要:バランスの取れた教科書
本文:本書について著者の高橋教授は次のように述べている。「本書は、日本国憲法についての標準的な教科書である。本書が想定しているのは、大学で憲法を初めて学ぶ人たちである。…本書が扱うのは、大学レベルで学ぶ憲法であるから、その内容は相当高度なものになっている。しかも、丁寧な説明を心がけたつもりであるが、紙数の都合で簡略な記述にせざるをえなかったところも多々あり、最初は難解と感じられる読者も多いのではないかと懼れている。しかし、どんか学習でもそうであるが、教科書を一度読んですべてを習得しようなどと期待するのは、無理な話である。だから、少なくとも3回は読むつもりで学習を始めて欲しい。」
著者の言葉通り、本書は憲法についての標準的な教科書である。本文だけで370頁強と分量的に手頃である。憲法学上の各論点についてバランスよく、論及されている。その上、法人の人権享有主体性、人権の私人間効力といった重要論点について、近年の学説の動向をふまえつつ著者独自の説得力のある学説が提示される。重要判例の分析も鋭い。
長く憲法の教科書の定番であった故・芦部教授の教科書に今後大幅な改訂が望めなくなった現在、その後継教科書として有力な存在といえる。

概要:初学者向けではない
本文: 本書は,芦部信義教授の基本書『憲法』の補訂者としても有名な高橋和之教授の手による,憲法学の基本書である。芦部憲法とは異なり,高橋教授自身の考え方に基づいた今のところ唯一の体系書であり,その学問的価値は高い。
 本書の「学習の手引き」(373頁)によれば,本書の対象読者は「憲法を初めて学ぶ人たち」らしい。しかし,率直に言って本書を初学者用と評することはできないと思われる。高橋教授の独自色の強い説が,比較的多いからである。例えば,裁判所による違憲審査において「通常審査」を原則とする点,司法権の概念から事件性の要件を排除している点など。通説ももちろん紹介されているが,初学者が本書のみを読んで高橋説のすべてを体得できるかは疑問である。芦部憲法などを一読してから,その発展・応用として本書を読むべきだろう。
 逆に憲法学を一通り学んだ中・上級者にはかなりオススメできる本である。高橋教授の明晰な学説が提示されている点,少ない分量で書かれている点,平易な言葉で書かれている点など,勉強すべき部分は多い。とりわけ「表現の自由のアルゴリズム」(191頁)などは表現の自由が問題となる事例を分析する有用な視点を与えてくれる。表現の自由を理解しているつもりになっている人も,この部分だけ読んでみると良いかもしれない。新しい表現の自由の分析視点が得られるかもしれない。

概要:本としてのコンセプトが中途半端では。
本文:入門書を意図して執筆されたようですが、かなり高度な議論が前面に出ており、
文章もかなり凝縮されて込み入っているので、初学者がすんなり頭に入るような本では
ないです。
かといって体系書としては、芦部憲法と同様、分量が思い切り抑制されているため、
説明不足・情報量不足であり、やはり物足りないように思います。
芦部憲法が高橋先生の手によって改訂された今となっては、読みやすく見解が無難な
芦部憲法が教科書としてはいまだ不動であり、本書は一参考文献にとどまるように思います。
同時期発売の山口厚『刑法』と比べる向きがありますが、あちらは通説的内容と
豊富な情報量を売りにしており、本書より格段にコンセプトの割りきりがいい本だと
思います。
思い切った増補改訂を期待します。


概要:芦部憲法の後継
本文:芦部教授の「憲法」を引き継ぐ良書
薄い本であるが、高度な内容も含んでいる
初学者でも読めるが、一度憲法を勉強した後読むと新鮮な発見がある
ただし、以下の点には留意すべき
法人に人権享有主体性がないような記述になっている
A私人間効力否定説を厚く論証してある
B検閲の定義についてどの説を採用したいのか不明
C統治の記述が弱い

試験対策的には
法人については性質説で論証できるようになれば十分
A高橋教授の自説であり、間接適用説でよい
B師匠の芦部説では広義説だったが、それぞれの説の難点を指摘してある
C芦部憲法の伝統か??

以上の点に留意すれば、憲法の理解が深まると思う


概要:前提が・・・
本文:とても評価が高そうなので、購入してみました。結論からいうとあまり評価できません。例えば、憲法の人権では、かの憲法の父ジョン・ロックが政府樹立の唯一の目的と断言した公共の福祉をどう理解するか、特に旧通説の一元的内在制約説の限界にどう対処するかが、ひとつの重要なポイントになると思いますが、高橋先生の理解では、判例・学説の現状をそのまま是認してそれを分類したというだけで、背景となる理念が明瞭でないように思われます。特に、宮沢先生がわざわざ「必要最小限」との用語にて、社会権と分離してまで守ろうとした自由権への制限の限界について、さしたる説得的な論証もされずに「必要な限度」との宮沢、芦部説における社会権並みの保護に引き降ろしておきながら、精神的自由権と経済自由権での人権の限度の区別は利益衡量の結果、自然にそうなるのだろうなどと結論付けられる論旨運びは感心できません。さらにいえば、一元的外在制約説の説明については、ひょっとしたら誤っているのではないかと思わせられるくらい、他の基本書と異なる説明をされています。私は、他に、芦部、佐藤、伊藤、浦部、松井、長谷部、内野の諸家による基本書を保有しており、公共の福祉の説明の部分をすべて比較しましたが、先生の学説の優劣如何にかかわらず、この基本書に最も低い評価をつけます。というのは他説の説明さえきちんとしていないと感じるからです。知名度がある先生なだけに、大変残念です。

著書名 あたらしい憲法のはなし (小さな学問の書 (2))
著者名童話屋編集部
出版社 童話屋
ASIN 4887470150
装丁 文庫
価格 ¥ 300

読後感想

概要:当時の副読本。
本文:戦後しばらくの間、中学一年生向けに用意された副読本です。
生徒向けに、新しい憲法をわかりやすく伝えるためには・・・
というふうに心を砕いたのだろうな。
そんな印象を受けました。

制定から数十年を経た現在でも、十分に通用する内容であります。
ぜひぜひ、現在においても副読本として復活して欲しい本です。



概要:憲法順守
本文:「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」
憲法第1条を守らねばならない。
だから、今回の佐賀県知事に対する毎日新聞記者の発言には本当に腹が立つ。

概要:子どもたちに知ってほしい日本国憲法
本文: 最近は改憲がとみに声高に叫ばれ、自衛隊がイラクや米軍の後方支援に派遣され、書店には日本が過去に侵した戦争を肯定する書籍がうずたかく積まれる怪しい時代になってきた。

 日本がもたらした侵略戦争で朝鮮や中国、その他のアジアの人々に計り知れない犠牲を強いたこと、その上に日本軍兵士の多大な戦死者と国内でも国民は米軍の爆撃と飢えに苦しんだことへの深い反省の基にいまの日本国憲法が成り立ったことを忘れてはならない。それゆえに世界に先駆けて武器を放棄し、不戦を高らかに誓ったのだ。

 「あたらしい憲法のはなし」は旧文部省が作成した中学校1年生が教科書として、1947年から1950年まで使用されたそうだ。

 憲法を読むのは難解だという人は多い。しかし、この小冊子は憲法の前文から第10章まで易しいことばで説明してあるので小学高学年から高校生ぐらいまでの子どもなら難なく読めてしまう。若干旧漢字を使っているので、辞書を引くか大人に聞けば事足りるであろう。

 アメリカがいまの憲法を日本に押しつけたのだと主張する大人たちの一部の批判は暴論に等しい。憲法の成立過程に無知だからである。もちろんアメリカも日本へ憲法草案を提案したのは事実である。

 1946年4月10日の総選挙で国民に選ばれた代表が、国会の場でどんな憲法を作るかを議論して、戦争の放棄、基本的人権、議会制民主主義などの条項を盛り込んだ日本国憲法を作成した。だからみんなの手で作ったのだ。

 同年の11月3日に発布し、翌年の5月3日に施行された。それを記念して5月3日は憲法記念日なのだ。

 英語で憲法を読みたい方や教育基本法を知りたい方は同社発行の「日本国憲法」を読まれることをおすすめする。とにかく値段が安い。

 これらの小冊子は多感な少年期の脳には日本国憲法のすばらしさが吸い取り紙のように吸収されるだろう。そうしておじさんたちと一緒に憲法を守ろうではないか。
 


概要:日本国憲法とは
本文:マレーシアがイギリスから独立すれば自主憲法を制定する。
インドネシアがオランダから独立した時も、ベトナムがフランスから独立した時も同じである。
国際法上違法に強制的に押し付けられた憲法、しかも日本人の女子供を何十万人も焼き殺したアメリカ人が10日程度で適当に作った憲法をありがたがっている惨めな国は、『世界史上で日本ただ一国だけ』。

概要:あたらしい憲法のはなし
本文:とても分かりやすい本だと思う。
小学生の自分でも分かった本だ。
基本的に本は苦手だけどこれだったら二回でも三回でも読めるはず。
ぜひ読んでみてください!!!

著書名 高校生からわかる 日本国憲法の論点
著者名伊藤 真
出版社 トランスビュー
ASIN 4901510339
装丁 単行本
価格 ¥ 1,890

読後感想

概要:ほんとに何も知らなかった・・・
本文:阿部首相になってから、ひときわ改憲の方向へと進んでいくように感じているのですが、私としては憲法について非常に無知でしたので、憲法を知った上で改憲の場に立ち会えればいいかな、と思って購入しました。

憲法というものが国家権力を制限するものであること、歴史的に現在の憲法は立憲主義に則っていること、個人の人権が一番守られなければならないという憲法の根底にあることすら理解していませんでした。
一方では、それらを理解することができて非常にありがたかったのですが。

著者の論理展開は単純明快だと思います。憲法の基本理念に照らし合わせ、そこから解釈されることを判りやすく示してくれています。いろいろな考え方があるのでしょうが、著者の主張するように、現在の改憲論者が提示する論拠が、立憲主義に基づいていないこと、情緒的であることが良くわかりました。また、改憲論議のつまるところは、やはり9条にあることも非常に良くわかります。
私自身は改憲の是非については、今後も考え続けていきたいと思います。

おそらく、憲法論議自体はこれほどシンプルではないのでしょうが、私のように憲法に対してそれほど詳しくない人間にとっては最良の入門書でした。
もし私と同様の方々がいらっしゃれば、この本は非常にお薦めの本です。




概要:目からうろこの反面、やや独断臭も
本文:本書は、立憲主義の重要性、すなわち個人主義・自由主義のかけがえのなさを主旋律として、昨今見られる改憲論の底の浅さ・危うさに警鐘を鳴らす。しかし、著者の主張を読み進めるうち、ちょっと待って欲しいとの感を抑えることができなくなってきた。立憲主義とはそれほど不易にして、現行憲法の改正論をあまねく封殺する効能を有するものなのか。たしかに少数派になったときこそ個人の自由の大切さは痛感させられることになろうし、憲法改正論議は弱者へのイマジネーションをもってなされるべきとの主張にも合点がゆく。しかしただ、立憲主義は西洋原産の考え方であり、彼の地では、たとえばその前提としてキリスト教的利他の精神が社会に一定程度存在していた事実を指摘しなければならない。GHQ主導により、戦前の全否定のうえにわが国に立憲主義を直輸入した現行憲法の下では、個人主義は自分主義に置き換えられ、自由主義もまた勝手主義と同視される結果を生むことは火を見るより明らかであろう。現行憲法の体裁が変らぬかぎり、このことは50年後も100年後も変らないのではないか。否、むしろ助長されている可能性すらある。それゆえ日本人が培ってきた他者を思いやる心性・自然と人間とのほどよい関係、といったような諸特性を再興させる手掛りとして、わが国固有の歴史的伝統・文化を尊重する文言を訓示規定として憲法前文に書き加える程度の改正は認められなけれなならないと考える。現行憲法に指一本触れてはならぬとするかのような著者の論旨は、法の拠って立つ歴史文化の面における各国の異同を看過している。憲法典の性質を、西欧源流の立憲主義からのみ把握する本書がいささか物足りなかったゆえんである。

概要:所詮、受験予備校のマニュアル本の延長
本文: 司法試験予備校の塾長が、高校生の段階から司法試験向けに準備させるのかと思ったら、一応そうでもなさそうである。
 擬似小説風に憲法改正の国民投票の日から始まって、そもそも国民投票をして改正する憲法という法律は何でしょう・・・・?という構成は、ま、一応、新味はある。

 しかし、まずは憲法改正を前提に物語を設定して憲法は大切だという説明は、所詮無理があろう。これは改正の反対の是非は別にして、まず憲法の説明にその改正〜国民投票から入るという発想自体が、安易な「憲法は重要な法律なんです」というマニュアル思考の現われが見える。
 受験生向けでなく書いているのであれば、もう少し、小難しくなくていいけど憲法の本質は何か暗い丁寧に説明してもいいのではないかと思う。しかし、論点〜マニュアル解答で思考している著者には、やはり無理であったとしかいいようがない。
 まずは、司法試験受験予備校の「商売」を離れて、高校生の教育現場の実態調査位してほしかったと思う。

 私は、母校の中学で課外授業の一環として、「死刑」のゼミや「憲法」、「裁判の傍聴」などを担当させてもらっているが(もちろんボランティアで)、そういう視点に立たずに書かれたとしか思えないこの本は、司法試験合格によって「法曹」として何かするというより、そこで目的は完結し、後は「法曹」としてではなく「予備校教師」で生計を立てるという受験の目的、手段の違う人の発想としか思えない。

   36期司法修習生   弁護士



概要:発想が、いい本。
本文:高校生から法律に馴染む。
ホントなら少しずつ中学からでもいいくらいだろう。
本書の発想がいい。
高校生にいる家庭なら一家に一冊この本があってもいいかも知れない。
高校生とあるが、憲法初体験の大人にも十分にいい本だと思う。
憲法のフレーズの素晴らしいリズムも感じてほしい。
憲法そのものの解説は分かり易くていい。
さすがに司法試験受験学校の最高峰の塾長だと思った。




概要:憲法は権力を縛るもの。
本文:高校生からわかるとのタイトル通り、読みやすい。憲法がわれわれの生活といかに密接に結びついているかがよくわかり、読後には憲法が身近に感じられるはず。改憲への流れが進む中、できるだけ多くの人にぜひ読んでほしい1冊。

著書名 日本国憲法 (小さな学問の書 (1))
著者名童話屋編集部
出版社 童話屋
ASIN 4887470142
装丁 文庫
価格 ¥ 300

読後感想

概要:改憲を叫ぶ前に
本文:改憲を叫ぶ前に、この本を読んでみる必要がある。
押し付けによる憲法だから改憲の必要がある
自主憲法の制定を・・・などといわれるが
日本の憲法をうらやむ国々も実際には多い。

日本人でありながら憲法の本質を知らない人は多すぎる。

概要:一度は憲法を全部読んでおかなくては
本文:憲法の入門書は多く出ているが、やはり憲法は条文を一度読むのが理解への一番の早道。実社会でぶつかる憲法問題は必ず条文と対比して論じられるからだ。全条文を読むことにより、憲法は我々の生活に密接に関連していることが良くわかる。恥ずかしながら、社会人を20年近くもやってきて始めて憲法を全文読んだ。世論調査で「9条を改正すべきと思っている人は少数派だが、憲法を改正すべきと思っている人は過半数」という結果が良く出るので、9条以外を改正すべきと思っている人が多い様だが、そういう人はどこを改正すべきと思っているのだろうか?国民一人一人が憲法の条文を全部読んでおくべき。この本は小さくて薄くて安くて読みやすいので、そうした目的には最適。

概要:日本が見えてくる?
本文:はっきりいって憲法は嫌いです。
なぜかと言うと、大學での成績が「可」だったからです。
試験は出来たと(本人談)思っていたのに、受け取った成績を見て唖然として以来日本国憲法は私とは相容れないと思っていました。

しかし、これだけ憲法改正が騒がれているご時世、日本人なら避けて通れない知識と思い、
六法(ポケット)の他に、この薄い「日本国憲法」を購入しました。小さな学問の書と言うだけあって、丁寧にひらがながふってあり、小学生から年配の方、そして英語がついているので外国人の方でも役立つでしょう。しかも持ち運びしても全くかさばらず重宝しています。
又、今問題となっている教育基本法も付いていますので、一緒に参考にすると、日本という姿が見えてくる、かもしれません。そこまで行き着けなかったので私は「可」だったのでしょう。


概要:日本国憲法とは
本文:マレーシアがイギリスから独立すれば自主憲法を制定する。
インドネシアがオランダから独立した時も、ベトナムがフランスから独立した時も同じである。
国際法上違法に強制的に押し付けられた憲法、しかも日本人の女子供を何十万人も焼き殺したアメリカ人が10日程度で適当に作った憲法をありがたがっている惨めな国は、『世界史上で日本ただ一国だけ』。

概要:『小さな』大きな本
本文:こんなに『小さな』本。なのにとっても大きな本。

「人権保持の努力」ということを初めて知りました。
そして、自分の思いをちゃんと相手に伝えてあげる大切さを知りました。「なぜなの」「それはおかしいと思うよ」と。
そこから初めて人と人のコミュニケーションが生まれるのだと思います。

この本に出会えてよかった。多くの人に読んでもらいたいです。
ちなみに英訳もあり英語の勉強もできます('-'*)


著書名 伊藤真・長倉洋海の日本国憲法
著者名伊藤 真, 長倉 洋海,
出版社 金曜日
ASIN 4906605397
装丁 単行本
価格 ¥ 1,890

読後感想

概要:改憲か護憲かを問わず、先ず今の憲法を読んでみよう。
本文: 憲法論議は盛んだが、補足を含めた103条の文面を全て読んだ国民は、どのくらいいるのだろうか?
 少なくとも普通教育とされる高校までの授業で、全文を学ぶことは無い。
 
 本書は、一つ一つの条文に解説を加えた、読んで分かりやすい憲法本である。
 違憲判例をもっと詳しく読みたいところだが、写真もあってこのボリュームなら、妥当なところだろう。

 憲法は、99条にあるように、天皇、国会議員、裁判官、その他公務員に対して、国民が制定者として守らせるルールであることを、大前提に憲法問題は考えたい。

概要:意外にも印象に残る!
本文:数々の写真とともに憲法各条文の主旨がキッチリと解説されている。
解説がシンプルなゆえか?!写真とともにあるリラックス感ゆえか?!すんなりと頭に入ってくる。
難しい憲法本なんて読みたくない人、憲法の概要を知りたい人にもピッタリ。
写真がカラー印刷なので価格はやや高め?!な気もするが、買い損ということはない。
もちろんず〜っと残せる一冊。


著書名 聴こう!日本国憲法〜The Constitution of Japan〜 [こんなCDほしかった!]
著者名
出版社 ラムゼス
ASIN 4990370007
装丁 CD
価格 ¥ 500

読後感想

概要:安さがいい
本文:司法試験用に買いました!意外とこういうCDないですよね。
本の付録的な感じでついてるのはあるんですけど、結構なお値段しますもんね。
そういう点では500円っていう価格はかなり買いだと思います。
司法試験受験生と憲法に興味がある人にはお勧めです!

概要:聞きやすい☆
本文:思ったより聞きやすかったです!
チャプターごとに区切っているのがいいですね☆

概要:聞くに堪えない
本文:素人同然の発音、妙に間延びしたテンポ、音質の悪さなどどれをとっても聞くに堪えない。特にテンポの悪さが致命的で、これで聞く意欲が全く失せる。文節の切り方もメチャクチャでまるで合成音声のよう。はっきりいって500円でも高い。憲法を学習または記憶したいと思うならこれを買うべきではない。

あえて言えば一般教養として流し聞きしたい向きには500円という(失敗してもさほど痛くない)価格設定故にお勧めできなくはない。

概要:憲法問題
本文:この時期になると憲法問題が騒がれますが、話題になっているのにも関わらず以外と知らないものですね。
日本国民として多少は知っていた方がいいと思い買ってみましたが、本を読むより気軽に聴けてとても良かったです。読むのがおっくうな方は是非。

概要:いいですね!
本文:司法試験受験生は択一試験用にすごく良いと思います。
なんてったって500円っていう安さがいいですね!

著書名 日本憲法思想史 (講談社学術文庫)
著者名長尾 龍一
出版社 講談社
ASIN 4061592564
装丁
価格 ¥ 816

読後感想

概要:
本文:

著書名 「見てわかる」日本国憲法
著者名
出版社 講談社
ASIN 4062146509
装丁 単行本
価格 ¥ 1,050

読後感想

概要:とても読みやすいです。
本文:本書は日本国憲法の全文と日本国憲法に対するQ&A、そして日本らしさを感じる穏やかな写真の数々で構成されています。

写真は花々が咲き乱れる福岡の土手であったり、伊勢神宮であったり、広島の灯籠流しであったりと、都会に住んでいると感じることの出来ない日本らしさを写し出してくれます。

また全21問からなるQ&Aは特定のイデオロギーへの偏りは薄く、あくまでも公正中立の立場から現憲法の抱える問題点等を導き出してくれます。

私は20代の後半ですが、学校で憲法の勉強をしたという記憶はなく、本書のようなものを義務教育である中学校で用いたらどうかと感じました。

日本国民として私達の生活を支えてくれている憲法を、中学程度の学力レベルでも理解できるようなテキストを用いて考える時間を作るのは検討されるべきだと思います。

本書はそういう点においてうってつけの書と言えるのではないでしょうか。


概要:贈り物にいいかも
本文:わかってるようで憲法を理解できてないことが再確認できます。
難解な憲法書が多い中、グラフィックも美しく、1時間ほどで読めてしまうのもいいところ。
プレゼントしても喜ばれそうです。

著書名 日本国憲法 (講談社学術文庫 (678))
著者名
出版社 講談社
ASIN 4061586785
装丁 文庫
価格 ¥ 588

読後感想

概要:
本文: