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文化

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著書名 ことばと文化 (岩波新書)
著者名鈴木 孝夫
出版社 岩波書店
ASIN 4004120985
装丁 新書
価格 ¥ 735

読後感想

概要:言語学と文化人類学への招待
本文:私もかつて本書を読んで感銘を受けました。
本書で述べられていることはまず、ことばとその指示対象は一対一で対応しているのではないということです。
例えば日本の核家族ではふつう夫が妻を「お母さん」と呼ぶがアメリカで夫が妻を「ママ」とは呼びません。(呼んだらインセスト=近親愛になる)
もうひとつの例として、虹の色の数は必ず7色ではなく、地域によって2〜7色とさまざまというのがあります。つまり色の範囲(どこからどこまでを「青」と言うか)というのも文化によって異なるということです。
また、辞書のことばをその説明している単語でたどっていく(例えば「岩石」を説明している「岩」と「石」を引く)とお互いがそれぞれを説明するトートロジー(同語反復)になります。
私は上記のことを本書で知って、「言語」と「文化」の内で文化のほうにより興味を持ちました。ただ、本書はいわゆるアイキャッチというか入り口であり、上記のことをラングとかパロールとかシニフィアンとかシニフィエとかの用語を使わずに説明しているのがすばらしいのです。なのでそれぞれ興味を持った分野の本を読んでいきましょう。
言語学に興味をもった方は黒田龍之介『はじめての言語学』がお奨めです。
文化人類学に興味をもった方は浜本満『人類学のコモンセンス』がお奨めです。
構造主義に興味をもった方は内田樹『寝ながら学べる構造主義』がお奨めです。
この本だけ読んで「へぇ〜」で終わってしまってはいけません。

概要:「始めにことばありき」
本文:「始めにことばありき」−−−−第二章にあるこの言葉が新鮮でした。
「それは、ものという存在が先ずあって、それにあたかもレッテルを貼るような具合に、
ことばがつけられるのではなく、ことばが逆にものをあらしめているという見方である」というのです。
ことばが先ずあって、ことばがものをものとして現しめるということが、
多くの具体例をもって書かれており、なるほどと膝を打ちました。

また、言葉は人間と対象との関係によって決定されるものであり、
それは文化によって異なるものなので、
外国語を日本語にただ直訳すると意味が通じないこともあるんだな、
なんてことも納得いきました。

20年ほど前に初めて読んだ時も新鮮でしたが、今読んでも面白いと感じる一冊です。

概要:バイブルです
本文: 十数年前に書かれたにもかかわらず、言語学領域ではバイブルとして尊重され続けています。かくいう私も、しっかりと持っていますが、現代でも適用できる考えがつまっています。

概要:文化の視点からみた比較言語。
本文:この本の2年後に出版された『閉された言語・日本語の世界』と論旨が通じていることがいくつかあり、両方読むことで筆者の考え方をより良く理解できる。
我々は、日本という、独自の歴史ある文化をもち、ほぼ日本語1言語のみという、圧倒的な強さをもった言語を持っている。それが当たり前と思って過ごしてしまう我々日本人に、この本は、日本語を文化という視点から焼きなおし、他文化や他言語との比較・対照することで、全体を通し、より客観的に日本語を捉えさせてくれる。
本の全体的な論旨内容としては、ものに対することばのつけ方、ことばの意味と定義の仕方の違い、他称語等、言語学で「意味論」として扱うところが多く、出版から30年以上たった今でも色あせることがなく、強い説得力と新たな発見のあるオススメの本である。

概要:高校生にも
本文:これを読んでおくと小論文にも使える。
と思ったわけではないが、高校生あたりで読んでおくと、
その後、変に英語至上主義に陥らなくて済む。

著書名 日本人と日本文化 (中公文庫)
著者名司馬 遼太郎, ドナルド キーン,
出版社 中央公論社
ASIN 4122026644
装丁 文庫
価格 ¥ 580

読後感想

概要:日本文化の奥深さ
本文:日本の歴史、文化を知り尽くした二人による対談本です。
外国人から見た日本文化について興味があり読みましたが、キーン氏の日本についての見識の深さに驚かされ、二人のレベルの高い対談から、自分が日本人であることに誇りを感じると共に自分の無知さがはずかしくなりました。
対談では日本に対して厳しい意見も多く私には意外でした。しかし二人は本当に日本を愛しているのだと感じました。
日本人として自国の文化をあらためて考えさせられる本でした。

概要:とても安心感のある書です
本文:日本文化のいろいろな断面を浮き彫りにしてくれます。長距離の汽車でとなり同志の司馬、キーンの日本文化に対する世間話をたまたま乗り合わせて立ち聞きしているよう。読者に安心感、平易感をかんじさせます。司馬、キーン両氏の学識の深さを改めて認識しました。

概要:日本人より日本人らしいキーン氏。
本文:日本を語った対談の本。司馬遼太郎は司馬史観で有名な作家で、キーンは日本文化の研究者です。

彼らの意見は容易には合致しない。司馬史観は、どこかしら日本的ではなくそれだからこそキーンさんに反論の余地を与えている。

一方キーンさんの意見も単独ではやや味気ない。
二人が意見を戦わせるところに面白さがあるのだと思います。

猛烈なスピードで一読、その後に再読してしみじみとした味わいをかんじることの出来る本でした。

概要:暇つぶしには最高でした。
本文: 所謂、司馬遼太郎的日本文化論と一般の日本人以上にわが国の文化を習熟するキーン氏の対談集です。

 司馬氏の講ずるところは、今までの小説、エッセイ等のの集大成的なもので納得と供に「またこの話か」といったところです。楽しめるのはキーン氏の異国人としての客観的視点かつ充分な研究に裏づけられた意見、返答に対し「巨人」司馬氏もしばしば旗色が悪くなる場面がしばしばある点です。無論、成熟した大人の二人ですので醜態をさらしたり、各々にとって独善的な結論となることはありません。司馬氏の考えに対し共感を多く得ていた小生としては驚愕の念とともに斬新な1冊となりました。

 両氏のコラボレーションは現場の雰囲気を夢想してしまうほど濃密かつ異次元なものです。司馬遼太郎ファンの方はかなり楽しめると思います。


概要:対談本でもおもしろい
本文: 対談本って、安直な読み物のような気がしてあまり好きではないのですが、この本は大丈夫です。読めます。

 日本人の美的意識について、本書はその多くの時間をかけています。日本文化の美意識がどこから生まれ、何に影響されたのか。彼らが言う吸収しても排出しない日本文化、そんなものをより深く理解させてくれます。

 司馬氏はともかく、ドナルドキーン氏の日本史に対するその知識の深さには驚かされます。

 不景気で日本人が自信をなくしている昨今、元気が出る一冊です。


著書名 文化の力――カルチュラル・マーケティングの方法 (NTT出版ライブラリーレゾナント)
著者名青木 貞茂
出版社 エヌティティ出版
ASIN 4757122179
装丁 単行本(ソフトカバー)
価格 ¥ 1,680

読後感想

概要:新しい広告論!
本文:未来への不安を伴った日本経済の停滞が叫ばれて久しい。
筆者は、この混迷する状況下で未来を切り開く鍵として、「文化」と「マーケティング」を融合させた
新しい形の消費文化論・マーケティング原理の成立を挙げている。
特筆すべきは、縦横に展開される豊富な広告事例と、関連名著からの引用が一つの文化論へと集約されていくその過程であろう。広告については、まったくの門外漢の私もその魅力に気付かされた。
この実業界と学術界の邂逅という、この融合もまた、本書における知の醍醐味として味わうことが出来る。

 実務と学術という両視点からの広告論は、国内外を問わず希少である。経済・広告の世界にとどまらず、学術界においてもグローバルな視点・ステージでの成果が求められる時代に突入している。今後の日本の、あるべき未来像をも射程に入れた、消費文化論を展開する本書には、分岐点にある現在に対する多くの示唆が内包されている。

概要:<日本>のブランディング
本文:マーケティングの視点で、日本文化を捉えているのが本書の特徴。学術書というよりは、ビジネス書に近い文体で読みやすい。事例も豊富で具体的だ。日本経済が、この先、国際社会の中で戦略的に生き延びるために、いかに文化戦略を行なうか。せっかくの個性や歴史的蓄積を発揮できず、グローバリズムに埋没してしまっては、もったいない。<日本>の強み、魅力を、企業や個人も政策もが、積極的、策略的に探索、利用することが、日本経済のゆくえにとって、ポイントとなることを、本書は示唆してくれている。

概要:マーケティングとビジネス書の新たな地平
本文:本書は、いろいろな意味で大変面白い本です。

ビジネス書としての側面と、教養書としての側面を併せ持ち、その両面から同時に知見と刺激が得られるという、稀有な読書体験を楽しめます。
それを可能にしたのは、著者の広範な知識と考察の深さ、それでいて読みやすい文章によるところでしょう。

食品、電機、クルマ、エンタテインメントなど多彩な分野から実際のブランドやキャンペーンを例に、他の要素や時代との関係を紐解き、一見すると無関係な物事のつながりやその背後にある“文脈”を読み取る展開には、推理小説にも似た興奮を覚えさせられます。
いわゆる近代マーケティングが基調とする、人間の合理的な割り切り方にむしろ割り切れなさを感じる方に大変おすすめです。

実務的な手法については、著者の前著「文脈創造のマーケティング」の方が詳しかったと思いますが、その分、本書は“文化”というもののマーケティングへの導入の仕方についてわかりやすく語っています。

そして著者の論考は日本文化の本来の姿と今後のあり方へと及びます。
個人的には、この本を読んで日本が改めて好きになり、もっと日本のことを知りたくなったことが一番の収穫でした。


概要:地に足のついた日本文化論
本文: 明治以降、日本人が常に欧米列強を手本として国造りを進めてきたことは周知の事実である。だが、それは主に重工業に代表されるモノづくり産業に限った話であり、広義の「文化」を反映したマーケティングやブランディングにも当てはまるかといえば、一部の例外を除き、そうとは言い切れないのが現状だ。
 本書で著者は、われわれが普段何気なく使っている「文化」という概念の再考を迫る。日本人の根底に息づく思想(例えば第5章に登場する「道」という思想など)こそが「文化」なのであり、それは底知れないパワーを持つと述べる。具体的には、著者が提案する日本の「文化」と西洋の合理的発想を折衷させたビジネスモデルを構築することで、生き馬の目を抜くようなグローバルビジネスの世界でも勝ち抜いていけると主張しているのだ。
 本書で提案されているマーケティング論は、広告会社で実務に携わりながら、アカデミシャンとしても実績を残してきた著者が唱えるからこそ説得力を持つ。そういう意味では、経営論と日本文化論という両側面を持った良書である。アマゾンのキーワードではどうも「文化論」に位置づけられていないようだが、ここは本のタイトル通り、「文化論」に分類してみてもよいのではないだろうか?

 

著書名 多文化世界 (岩波新書)
著者名青木 保
出版社 岩波書店
ASIN 4004308402
装丁 新書
価格 ¥ 735

読後感想

概要:ユートピアのありか
本文: 本書の読後感は以下二点である。

 一点目。本書の前半部分に説明されている 世界の多文化 に関しては大変解りやすく勉強になった。家にある哲学辞書や ネットで 出てくる内容を調べながら読み進めたものだ。特に宗教に関しては 不勉強であったので 今回本書を読みながら キリスト教の「多文化」を若干にせよ 知ることが出来て 大変幸せであった。
 その意味で 本書はみんなに推薦できる一冊かと思う。

 二点目。本書の後半部分に説明されている「ソフトパワー」に関しては 勉強になると共に著者が志向する「方向性」には 違和感を持った。

 ハードパワーに対し ソフトパワーの存在と力を紹介している部分は引き続き大変参考になった。
 但し 著者がソフトパワー論者の代表者とするナイに関し「アメリカの世界戦略を考える国際政治学者」という表現で 要はソフトパワーを 「特定国の世界戦略に使うパワー」とすべきではないという方向性を出している点には疑問が残った。

 有史以来 現在に至るまで人間の歴史はパワーゲームの歴史であったと思う。それは国家から始まり 家庭に至るまで 人間が住む至る所で起こっている現実だ。
 ナイの主張は その現実を踏まえて 国益を増すためのソフトパワーという路線を出しているわけだが 著者はそれを否定している。
 読んでいる限り「パワーゲームと訣別した人間」という一種のユートピアを志向する中で著者なりの ソフトパワー=文化の力 を語っている。

 問題は その著者の前提がいささか楽観的に過ぎないかという点だ。僕は 今までの歴史とそれ以上に「今この瞬間の自分自身」を考えてみると 正直 楽観論には与しない。それゆえ後半部分が「甘美すぎる」ような気もするのだ。
 勿論将来 人間がパワーゲームを卒業するという可能性は否定しない。但し それが明日なのかと言われると否定する。
 それは現在の地球のサステイナビリティーまで視野に入れた人間の「思想・哲学」のコペルニクス的転向が必要な話だと思うのだ。

 

概要:文化対立を乗り越える難しさ
本文:筆者は先日まで文化外交の懇談会の座長を務めていたが、この本の主張は、ジョセフ・ナイの「ソフト・パワー」の概念を用いつつ、世界の文化が切磋琢磨して鍛え合うことによって、多様な文化が共存していく前向きな道を探ろうというもの。近隣諸国との政治的対立が激化する中で、文化レベルでの共存の重要性はますます高まっており、そうしたテーマに1つの方向性を示すものである。筆者は十数年前に、民族対立の激化や日本の自文化中心主義の高まりを目の当たりにして、自文化の一時的な忘却が必要だとする「文化の否定性」という本を書いているが、本書ではむしろ文化の積極的な発信を訴えている。同じ筆者が全く違ったやり方で文化の対立を乗り越えようと提案しているところに、文化相対主義の立場に立脚しながら文化対立を乗り越える難しさがあるのかもしれないが、今日のアメリカの普遍主義の行き過ぎを目の当たりにすると、筆者のように多様な文化を生かしつつ共存を図る道を模索することは必要不可欠のように感じる。

概要:入門書としては合格だが・・・
本文:極めて平易に書かれた、この分野への入門書といえる。

著者はアイザイア・バーリンの『理想の追求』に注目する。著者は、バーリンの説く文化相対主義あるいは文化多元主義に大きな影響を受けたという。人間と社会にはいろいろな選択肢があって、それを調整することに意味はあっても、一つの解決だけをある個人が他人に押し付けることは非常に大きな弊害を招く。よって「理想の追求」が複数でありうることをもっと認識せよ。著者はそう我々に主張するのだ。

次に、ジョセフ・ナイのソフトパワー論について語られる。ソフトパワーについて一通り紹介した後で、これはアメリカの世界政治における戦略論の一つであるからそれをそのまま受け止めるべきでないと主張する。ソフトパワー論を文化の魅力の問題として置き換えるところに本書の魅力がある。

本書の結論は、世界の相互依存と緊密化が進む現代のような時代においては、一国の覇権的な拡張は世界秩序を形成するどころか、大いにそれを乱す結果を生み出さずにはいられない。そうではなく、異文化間で起きる接触や交流、そして混成化によって、それぞれの文化の力を高め、その魅力を発揮し合う中で、人々が充実した生活ができるようにせよ、というものである。

この凡庸な結論は、それまでの議論が大変興味深いものであっただけに一層不満に感じた。この結論がどのようにして達せられるか、そこまで踏み込んで論を展開していないため、肩透かしを食らった気分になった。残念である。

だが、それでも、本書は入門書としては十分合格であると言える。その興味深さ、平易さは私に本書を推挙させることを躊躇わせない。


概要:文化とは?
本文:ã"の本は、大学の授業の課題で出されて読ã‚"だのですが、
私自身、あまり筆è€...の言っているå†...容に賛同できませã‚"でã-た。

「æ-‡åŒ-」とはä»-の国から見たときに印象に残るような
ç' æ•µãªã€Œæ-‡åŒ-」でなã'ればならないのでã-ょうか?
それならば、ä¸-界中の「æ-‡åŒ-」が同じになれば
いいã"とになりますよね?
もã-、ä¸-界中の国がä¸-界中の国の「æ-‡åŒ-」にé­...力ã‚'感じ、

å-ã'å...¥ã‚Œã¦ã„れば、戦争は起きないかもã-れないã-、
現在のイラク問題も起きなかったかもã-れませã‚"。
それができないから、現在ã"ういうä¸-の中になっているわã'で、
今後私たちがどう考えどうæ'»å‹•ã-ていくかというã"とが、
ã"の本には書かれていませã‚"。

「æ-‡åŒ-」という言è'‰ã¯ã€ã¤ã‹ã¿ã©ã"ろのない無限で架空のもの

であると思いã!¾ã™ã€‚そã"ã‚'もうちょっと突っ込ã‚"だ話ã‚'
読みたかったなあと思います。


概要:ううん・・・という本
本文:æ-‡åŒ-の相対主義の孕む袋小路ã‚'ä¹-りè¶...えて、積極的なæ-‡åŒ-の多様性の容認へと認識ã‚'導き、ä¸-界人類がå...±ç"Ÿã-てくé"筋ã‚'、è'-è€...は本書で示ã-ます。

アメリカ主導の戦争が絶えない現在、ã"の手の本はå¿...要とされるでã-ょう。
è'-è€...の主張、わかりますよ。わかるã‚"ですã'ど。でもね…。

古いのです。主張が。æ˜"から言われていたã"とと異なる点が見られない。ã"の本で主張されているã"とができてたら、誰も今悩ã‚"でないって、と言いたくなります。
それは、è'-è€...も本書の数箇所でå°'ã-もらã-ているように、現実的な権力è«-ã‚'国際é-¢ä¿‚è«-に絡ませて考えていないからかもã-れませã‚"。その意å'³ã§ã€ç¾å®Ÿçš„な主張ではないのです。è'-è€...の言う通りに。

でも、現実的って何だろう、と私は読後に考えてã-まいまã-た。現実çš!„なè«-とは、アメリカ的な力のè«-理の中で構築されるものなのではないか・・・。

そのように考えると、ã"の本は再び意å'³ã‚'もち始めるのかもã-れませã‚"。


著書名 ヨーロッパ文化と日本文化 (岩波文庫)
著者名ルイス フロイス, 岡田 章雄,
出版社 岩波書店
ASIN 4003345916
装丁 文庫
価格 ¥ 588

読後感想

概要:宣教者の記録
本文:日本の中世戦国期を知る上で欠かすことの出来ない書。
本書はテーマごとに14章でまとめられ、箇条書きされており、簡潔で読みやすい。
項目ごとの解説も過不足なく、煩わしくない。

14の章は、
・男性・女性・児童・坊主・寺院・日本人の食事・日本人の武器
・馬・病気、医師・書法・家屋・船・劇・その他

現代の日本と変わらぬものもあれば、現代から見れば寧ろエキゾチックな印象を抱くものもある。

次は感動した一項。

「われわれの間(ヨーロッパ)では普通鞭で打って息子を懲罰する。日本ではそういうことは滅多に行なわれない。」
…子を育てるに当って決して懲罰を加えず、言葉を以って戒め、六、七歳の小児に対しても七十歳の人に対するように、真面目に話して譴責する。

概要:16世紀・・・
本文: 宣教師である著者の視点より、日本とヨーロッパの文化的相違を記述している本です。

 多方面の物事について、ひたすら比較形式で簡便に書いてありますので、想像力がかきたてられ結構楽しめた1冊でした。
 
 戦国期のわが先祖達の生活様式に違和感も覚えれば、共感もあり、にやけてしまうこともしばしばでした。カッティングゲーテの「長崎伝習所の日々」も併せ読んだのですが(読み物としては圧倒的に楽しめる本です)鎖国をはさむ約200年でのわが国の変遷を微量ですが感じ取る事が出来ましたので本書と供にお勧めいたします。

 


概要:記述が短くていい
本文: 翻訳本にありがちな「それのそれによるそれのそれによって」みたいな文章がなくて非常に読みやすい。外人が見るとこんなのなのかー、へぇー、とすっきり頭に入って愉しい。でも翻訳してこんだけ小さいんだから、原本はもっと簡単なんだろうなぁ。

概要:トリビアの宝庫
本文:「織田信長や豊臣秀吉の時代、日本人は箸で食事をしていたが、ヨーロッパ人は手づかみでたべていた」

トリビア風に書けばこんな具合になるであろう16世紀後半の日本とヨーロッパの習俗が、ごく短い文章で対比される。その数なんと598。男性、女性、子供、宗教、食事、武器、馬、医療、建築などなど、記述は生活のありとあらゆる事柄に及ぶ。

考えてみれば、400年前だって、人は怒ったり、泣いたり、笑ったりしながら、食べて、寝て、働いて、遊んでいたのだ。今となんにも変わりはしない。織田信長や豊臣秀吉の派手な活劇の一方で、人は人の暮らしを営々と営んできたのである。まさにフロイスがその目でみたように。

学生時代に歴史の勉強をしていた頃は、こんなことは考えたこともなかった。歴史に残る派手なイベントや、歴史に残る派手な活躍をした人たちの名前を覚えることが、歴史の勉強だった。しかし、人の歴史というものは、ほんとうはこういうことではなかったのか。

むろん、過去の事実がそのまま「歴史」になるわけではなかろう。事実それ自体は客観的物理的現象で、それ以上でもそれ以下でもない。過去の事実に何がしかの意味づけをし、プラスにせよマイナスにせよ価値を与えるのが「歴史」の所作であろう。

しかし逆にいうならば、学校で教える「歴史」はあまりにも政治的な価値に力点を置き過ぎてきた。人の生活がどう変わってきたか、日本人はかつてどのようであり、今どのようであるか、そういった観点での意味づけが不十分ではなかったか。

本書の「トリビア」には、特別の意味づけはない。フロイスの観察した当時の日本人の習慣が、坦々と並べられているのみである。したがって、そのことに「意味」を見出すのは、本書を読む読者自身である、といってよい。たとえば女性に関する記述では、性におおらかであったことが伺える。娘が親に無断で何日も家を空けることも許されていたようだ。これをどう考えるか。いまの日本人のありようと比べてどうだろうか。これも「歴史」である。

日本人ってなんだろう、最近、よくそう思う。

このところ、イラク戦争への自衛隊派兵、北朝鮮の拉致問題、アテネオリンピックの金メダルラッシュや少し前ではサッカーのワールドカップでの活躍など「国としての日本」を意識する場面が増えてきたことがあるのかもしれない。

日本人は、ワールドカップやオリンピックといった場面では、瞬間発火的に団結し盛り上がるのに、終わるとすぐに醒めて日の丸には見向きもしなくなる。これでは運動会の玉入れと同じだ。日本人のナショナリズムは極めて幼い、と外国人に指摘されるゆえんである。

この原因が、全て歴史教育のせいだとはいわないが、しかし、日本とはなにか、日本人とは何か、もっといえば、自分とはいったい誰であるのか、その意味を知ることこそが歴史教育の真の目的であるはずなのに、それを正面から教えてこなかったのは事実である。

今の日本人は、自分が誰なのか、ほんとうにわからなくなっているのかもしれない。

とまれ、はじめは雑学でよいのである。雑学のなかに、そういうことを考えるきっかけがひとつでもあればよい。そのネタとして本書はまさに「トリビア」の宝庫である。


概要:戦国時代の日本の風俗
本文:戦国時代の日本の風俗を、ヨーロッパの風俗と比較して表している。とても興味深い書物です。外の目からみた、日本の姿が現れています。いままで日本の伝統だと思っているようなことが実は、この時代は全然逆であった、なんていう記述が結構あります。日本文化論としても重要な書です。価格も手ごろで、箇条書きで記されている為、読みやすく年齢を問わない書です。興味ある方は是非、是非。

著書名 制度と文化―組織を動かす見えない力
著者名佐藤 郁哉, 山田 真茂留,
出版社 日本経済新聞社
ASIN 4532311659
装丁 単行本
価格 ¥ 1,995

読後感想

概要:新鮮なアプローチによる組織理論
本文:社会学・民族学的な観点から文化と制度を切り口に企業組織に関する諸理論の整理と批判的考察がされています。

企業文化論、組織文化論、組織アイデンティティー論、そして新制度派組織理論という組織理論の4つの類型を概説した上で、社会化過剰の組織観と社会化過少の組織観どちらにも陥ることなく、個人(ミクロ)と制度(マクロ)の両方向の影響関係を統一的に考慮することの重要性が説かれています。その手掛りとして「道具箱としての文化」「行為戦略」「制度固有のロジック」という考え方を取り入れた「複合戦略モデル」が提示されています。

複数の組織理論が豊富な引用や事例をもとに平易な文章で整理されており、組織理論の理解を包括的に深めることができました。経営学的な視点から書かれた組織理論とは異なるアプローチが小生にとっては大変新鮮でした。


概要:ビジネスマンでもわかる組織文化論
本文:組織文化というと、一時の流行だと感じる方もいるかもしれない。
そのくせ、何か説明しようとして体系だって説明できないとき、
「それはカルチャーだね」というビジネスマンをよく目にする。

そんな方は、是非、本書を一読することをお薦めする。
文化をわかったつもりの方(それで、実はわかってない方)は、
きっと目からうろこが落ちる思いをすることだろう。

組織文化というのは説明しきれない残余(あるいは残された
暗黒部分)を説明する何でもありの概念ではない。本書を
読めばそういうことがはっきりする。本当は、ガチガチの
経済学かぶれの方に読んでいただきたいが、そういう方は、
きっと本書を手にすることもないだろう。残念だ。

概要:組織論の新たな展開を知る
本文: 力作である。社会学に分類される分野のようだが、組織論を考えている者にとっても、近年の組織理論の変遷を学ぶことのできる格好のテキストである。
 著者の先生方は組織理論に関し、企業文化論、組織文化論、組織アイデンティティ論、そして「組織は制度と文化にしたがう戦略にしたがう」新制度学派組織理論について、一挙連続集中講義を本書で行っている。
 いたるところで、新制度学派組織論を理解する上でのキィワードについて触れる。「技術的環境」、「共有価値」、「行為戦略」、「効率性モデル」、「社会化過少」、「社会化過剰」、「成員性の認知」、「制度的環境」、「組織フィールド」、「同型性」などなど。多数の概念を用いながらも、初学者にも何とか理解してもらおうとする、著者らの熱意が随所に現れる。これが、読んでいてやや混乱を招くという一面もある。
 しかし、これまで「組織内部の文化と社会制度にかかわる問題について一貫して論じた文献は、ほとんど見あたらない」(p.iv)のは事実である。制度と組織の関係や理論としての問題(の見つからないものはない)とその克服に向けた糸口も提唱され、何度も参考文献を当たりながら読み進んだ。ほとんどが、アメリカの文献なので骨が折れた。
 今後、この分野のリーダーであるスコットやパウエル、ディマジオ、マイヤー、フリグスタインらの著作を日本語で読めるように、著者の先生方に是非もう一押しのご尽力をお願いしたい。
 体裁も最近になく秀でている。目次は詳しく、索引付き、注釈参考文献付き、ひも付きである。


概要:距離を置いて自組織を見つめる
本文:成長機会が稀少となった今日のビジネス環境において、新規事業等の革新が功を奏せず、停滞を余儀なくされることも多い。本書は、組織理論に関する学術的立場で書かれているが、私たち企業の実務家が、自組織から一旦距離を置いて、これまで信じてきた自社の価値観や信念(企業文化)を見つめ直してみることの有効性を示唆している。これまでの成長と成功を遂げてきた過去の組織における価値や信念は、企業内の組織を蝕む危険性さえ持つと言う。本書における「企業文化論」「組織文化論」等に対する批判的な考察は、身に沁みて身近で、決して他人事でない。私たち実務家に重大な警鐘を鳴らすと共に、管理のパラダイム転換を求めている。

著書名 日本文化を英語で紹介する事典
著者名杉浦 洋一, ジョン・K ギレスピー,
出版社 ナツメ社
ASIN 4816337350
装丁 単行本
価格 ¥ 2,079

読後感想

概要:欲を言えば
本文:手放せない一冊です。 でも、欲張りな私は、「古墳」と「城」の項目をぜひ追加して欲しいと思っています。

概要:海を渡る前に読むべし
本文:留学、旅行、赴任など、海外へ行く前にこの本を是非一読
することをおすすめしたい。
英語学習の点から言えば、幅広い語彙が身につくうえ、
「説明の仕方」の型が提供されるので、この本を土台に
いろんなことを説明するという応用力が期待できる。
また、現地へ行ってしばらくしてから日本文化の素晴らしさに
気付く、というパターンは良く聞く話だ。
でも、渡航前にそれを認識し、そうすることによってこそ、
現地の文化の素晴らしさにも気付き、それを学びとすることが
出来るのではないかと思う。この本は、その手助けとなること
間違いなしではないだろうか。

概要:国際人たるにはまず日本のことを知ろう
本文: とにかく中身の濃い本である。良質な格調高い英語で、写真や図表も充実している。開設されている内容もとてもレベルが高く、十分勉強になる。折り紙、民謡、リストラ、国民総生産・・・いざ聞かれると日本語でもなかなか説明できないものばかりだ。
 国際化国際化と叫ぶのはおおいに結構だが、まずは自分の国のことをよく知るべきである。誰も日本人にわざわざシェイクスピアのことなど聞きはしない。海外で日本のことを聞かれて答えられないほど恥ずかしいことはないものだ。

概要:おもしろい☆
本文:日本文化を英語で紹介するという目的が無くても楽しめる本です。
日本にある、数少ない日本文化について具体的に語った本だからです。
これまでは親や子といった縦の関係できちんと文化が伝承されていましたが、最近の日本を見てもわかるように、どんどん日本文化が希薄化しています。「へーそうだったんだ!」とか「これってこんな意味も込められてるよ」とお話のタネ☆にもなると思います。
気楽に読めてしまう+英訳付 日本本として一冊いかがですか?

概要:商品とても気に入りました!
本文:無事に商品が届きました。迅速で丁寧な対応をありがとうございます。また機会がありましたら宜しくお願いします☆

著書名 世界の食文化〈16〉フランス
著者名北山 晴一
出版社 農山漁村文化協会
ASIN 454004088X
装丁 単行本
価格 ¥ 3,200

読後感想

概要:
本文:

著書名 日本文化の形成 (講談社学術文庫)
著者名宮本 常一
出版社 講談社
ASIN 4061597175
装丁 文庫
価格 ¥ 924

読後感想

概要:食と住によってさぐる日本人の系譜
本文:日本人はどこから来たのか。その源流を可能な限り遡ったらどこまで到達できるだろうか。これを文献によってさぐると3世紀前半の魏志倭人伝「倭人の条」にたどり着く。倭人と呼ばれる人々は時代を下って15、16世紀の『朝鮮王朝実録』にも頻出するがその生活ぶりは魏志倭人伝の倭人とあまり変わらないという。またその活動範囲も、朝鮮半島南辺、対馬・壱岐、斉州島、西北九州、中国江南の沿海地方を含む海域で古代における「倭」の分布とほぼ重なっているという。(村井章介『中世倭人伝』による。)
このような史実を踏まえれば本書の次のような記述も首肯しやすい。「朝鮮海峡の航海権を倭人が握っていたとしても、半島にも倭人の植民地があることによって、大陸の文化は半島倭人の手によって日本にもたらされたであろうし、時には強力な集団が侵攻という形をとらないで日本へ渡航したと見ていい。そういう力が凝集してやがて日本の武力的な統一をおこない、統一国家を形成していったのではなかろうか。」
本書の記述は日本列島の先住民である縄文文化人が狩猟漁労によって何を食糧としていたかに始まり、おそらく稲作の伝来とも関わりのある南方系の倭人の動向を描いた後に(p.47以下)、青銅器や鏡をもたらした渡来人による統一国家へと向かう古代日本列島の様相を予想させるに至る。
残念なことに、本書は多くが未完のままに遺されており「日本文化の形成」という標題には届いていない。構成も「日本列島に住んだ人びと」、「日本文化の海洋的性格」、「日本における畑作の起源と発展」のわずか3部からなるにとどまり、ここで展開されたテーマを敷衍するものとしてであろう、「海洋民と床生活」と題する論文が加えられている。
著者は「日本文化形成史」と題する講演を1979年7月から翌年9月まで都合11回行い、その講義録2冊と本書に相当する遺稿のあわせて3冊が「日本文化の形成」として1981年12月に刊行された。著者はすでに同年1月に故人となっており、その目から見たこれらの作品の完成度は高いとは言い切れないだろう。しかし、それにもかかわらず、著者の生涯にわたる研鑽の上に築かれた本書の視野と発想は新鮮きわまりない。



概要:最初に巻末を読んで、本書の構成を知ってから読むと良い
本文: 当初日本に住んでいた縄文人はどこへ行ったか。また、大陸や島伝いに日本に来た人たちはいつごろどんな経路をたどったか。日本から大陸への移住の様相はどんなだったか。どのような文化がいつごろ伝わってきたか。
 そうした問いに、各地を踏査して得た経験と、多数の文献を通じて著者が到達した全体像を示す。民俗学の方法を示すとともに、過去を探る上での豊富な示唆を含む。

著書名 囲碁文化の魅力と効用
著者名藁科 満治
出版社 日本評論社
ASIN 4535585652
装丁 単行本
価格 ¥ 1,575

読後感想

概要:政界の囲碁事情なども伺えて面白い
本文: