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著書名 1960年代の東京 路面電車が走る水の都の記憶
著者名池田 信
出版社 毎日新聞社
ASIN 4620606324
装丁 単行本
価格 ¥ 2,940

読後感想

概要:かつての東京の貴重な記録
本文:1960年代の東京の街並みを撮影した写真集。

高層ビルがないため,空が広く見える。都電が道路の中央を当たり前のように走っている。
新宿,渋谷,六本木,丸の内……今とはまったく違う光景。
それがほんの40年から50年前までは,ごく普通の姿だったのだ。

何よりも,こんなにも東京には川があったのか,と改めて実感する。
暗渠になったり,高速道路の下になってしまったり,今ではすっかり影の薄くなった川が,
その存在を主張している。

個人的には,勤務先の近くで古くから営業している酒屋の写真が気に入っている。

掲載されなかった分も含めて,これだけの数の写真を撮影した池田氏の強い思いと行動力に頭が下がる。

概要:モノクロ写真がつむぐ懐かしい東京の風景
本文:■東京都立日比谷図書館の資料課長をしていた池田信氏(1911‐87)は、1961年から72年まで東京都内の風景を撮影し続けた。それはちょうど高度経済成長で町並みが根こそぎ変貌する寸前の時期に当たる。本書は彼が残した2万数千点の記録から厳選したモノクロ写真約500点を収めている。今では超高層ビルが建ち並び、味気ない東京だが、この頃は空が大きく見えて、どこかのどかでゆったりしている。

概要:素晴らしいの一言です。
本文:本書は1961年から67年までの東京都内の写真約500点で構成されています。

撮影者の池田信氏は故人ですが、当時、都立日比谷図書館資料課長を務めていたそうです。

当然全てがモノクロの写真なのですが、当時の東京の様子が見事にパッケージされています。

構成も地域ごとに分けられていて、自分の住んでいる地域を探してピンポイントで見ることも出来るので非常に便利です。

当たり前なのかもしれませんが現在とは全く違う風景がそこには広がっていて、「道路が広い!」「人が少ない!」などと興奮しつつ鑑賞しました(笑)

それなりの先入観によるところもあるでしょうが、当時の東京の風景にとても温かみを感じました。

巻末には松山巖氏の解説もあり無言で語ることのない写真を補足してくれます。

とにかく充実している写真集だというのが総評です。

こういう作品は後世まで長く長く残っていって欲しいと思います。

買って良かったです。

著書名 プレイバック1980年代 (文春新書)
著者名村田 晃嗣
出版社 文藝春秋
ASIN 4166605399
装丁 新書
価格 ¥ 935

読後感想

概要:中身は濃いが・・・
本文:中身の濃い新書として期待して読みはじめたが、
親切な年表を読んでいるような感じなのである。

忘れていたことも思い出せて資料としてはいいが、
やや細部に立ち入り過ぎで、全体像や雰囲気がつかみにくい。
また基本的に政治家目線で一般人の生活実感が薄い。
堀井憲一郎の「若者殺しの時代」の方が80年代の空気を伝えているし、
一般人がこの時代に何を得て何を失ったか、明瞭に伝えている。

また、中曽根首相についての高い評価と対米外交偏重によって、
80年代の歴史的位置づけが事実と違うものになっている。
こういう時代だったのかと、単純に信じない方がいい。

概要:1980年代を見事に描き出した好著 
本文:筆者の村田晃嗣氏は、同志社大学法学部の教授で国際関係論を専門とする学者です。『大統領の挫折』、『アメリカ外交』、『戦後日本外交史』等の著作を世に問うてきました。
1980年代の理解ですと筆者より年上の当方の方が詳しいのでは、という先入観は見事に裏切られました。
最初から最後まで、その記述の確かさと幅広い見識にただただ唖然とするばかりでした。傲慢な予見を持ったことを恥じ入る脱帽の著作だと言えます。
文章は平易であり、断定口調ではないのですが、幅広い領域やジャンルを扱っており、実に説得力のある分析が至る所でなされています。

筆者の専門である政治史や国際関係史、特に外交史での詳細な記述は、当時の出来事を思い浮かべる契機になっただけでなく、マスコミに書かれていないような裏の権力構造をあぶり出すかのようでもありました。気鋭の政治学者の辣腕振りを見せてもらった思いです。

その記述の範囲は、芸能やスポーツ、文芸、社会事象にまで広げられており、昭和のラストを飾る時代の世相史としての魅力も併せもつ好著です。

1980年代を生きてきた方にとって、自分史と照らし合わせて読み進めることで、忘れていた思い出をプレイバックする魔法のランプのような役割も持ちえています。

日本が「バブル崩壊の道」をたどる意味合いも見えてきますし、現在の政治状況と瓜2つの事象も見てとれます。
歴史は繰り返すといいますが、つい20年ほど前のことを辿りながら閉塞感漂う現在の問題を考える切っ掛け作りに若い世代の方もお読み頂ければと思いました。

概要:断崖絶壁への上り坂
本文: バブル絶頂期に至るまでの世相を1年ごとに淡々と記述している。バブルの頃は日本人は自信(過信?)にあふれていたなと改めて思った。


概要:読みやすい。懐かしい。
本文:1980年代に何が起こっていたか、政治と外交の流れを軸に語られている。
各年の国内外の政治状況が解説された後に、その年の世相を描写する構成になっていて、そこで当時を思い出しながら一息ついて、次を読み進む、という具合。世界の中の日本が置かれていた位置を確かめながら、そしてそれが今現在にどう繋がっているか、時として思い起こしながら、あの時代を振り返る。経済にそれほど重点が置かれていないせいか、読んでいて「バブル」的な世相はそれほど感じられない。学者の道を歩んでいた著者の堅実な生き方が映っているのだろうか。個人的には、特に国内政治に関しては漠然とした理解しかなかったので、大変勉強になった。
著者とほぼ同世代なので、世相の捉え方に共感を覚えながら、懐かしく読んだ。方々に披露されるトリビアも楽しい。太宰治と松本清張が同じ年生まれって、知ってました?


概要:80年代を振返ると共に、将来を考える上で、面白い本です
本文:タイトル通り、バブルに代表される1980年代を、政治・経済・文化・世相等の様々な出来事から、1年ごとに振返った本です。80年代を、高校生・大学生として過ごした自分にとって、「ああ、そうえいば、あんなこともあった」という懐かしさと共に面白さを感じました。
ただ、類書と違うことは、政治学を専攻される大学教授の本だけに、とりわけ、政治についての記述が鋭いこと。単に、「○○が政権をとった」という事実を羅列するだけでなく、その背後にある意味を、適度なアイロニーを持って、記載されており、面白く読めました。
しかし、80年代を、このように概観してみて感じるのは、日中問題を始め、当時から存在する根本問題は、ほとんどが解決していないんだなあという事実。オビにあるとおり、日本は、再び「坂の上の雲」に昇った国になれるのか、将来の行動を考えるのにも、良い本だと思いました。



著書名 昭和三十年代主義―もう成長しない日本
著者名浅羽 通明
出版社 幻冬舎
ASIN 434401491X
装丁 単行本
価格 ¥ 1,680

読後感想

概要:個人的には共感するが、疑問もいろいろ湧いてくる
本文: まず素朴な感想として、時代の感性が大きな転換を迎えている徴候として例示されるものが、いかにも「表層的」で恣意的な印象を与える。著者もそれは自覚していて、「社会的ブームを取り上げた著だけに、この(執筆の)遅れによって、テーマが古くなってしまうかもしれない。そんな懸念も感じました」(p380)と言っている。ただし直後に、「幸いそれは杞憂だったようです」と続くのだが…
 「杞憂だった」と著者が言えるのは、もちろん「美化された昭和三十年代ユートピア」に算入可能な現象が後を断たないためだが、より根本的には「日本はもう成長しない」という確信があるからで、「日本の経済と社会とがさらなる成長へと直進できるとする、政府から経済の専門家、各界の識者たちの認識は、やはり間違いだった」(p380)と言い切っている。だとすれば、いずれ景気が回復すれば収束する「ブーム」と思われているものも、これからの時代の基調音として評価されるべきだろう。あるいは、「『過去の捏造』とは即、『未来の構想』にほかならない」(p78)と言われるように、一つの思想にまで昇格するだろう。
 ただし、「日本はもう成長しない」ことを説くために著者が持ち出す論点は、ほぼ消費的欲望の飽和・成熟化のみと言って過言ではない(p148〜)。直感的には私も同意したいのだが、しかし、この議論は直感を超えてどこまで立証可能なのだろうか。バブルの渦中にはカタストロフを予期できないように、閉塞の中では閉塞が永続するように感じられるのではないか(時代の鬱状態)?
 最後にもう1点。著者は東京オリンピックにおける「町殺し」を論じる中で、首都高が日本橋周辺の景観を破壊した、「三丁目の商店街の人々も、(中略)静かな憤りを漏らしたかも」しれない(p342)、と書く。しかし昔の『鉄腕アトム』や真鍋博の未来都市の空中には、チューブ状の道路が縦横無尽に張り巡らされていたように思うし、映画『惑星ソラリス』(72)の未来都市の撮影は首都高で行われたとも記憶する。当時の多くの人びとは、それを魅力的に感じたのではないか。

概要:「成長という夢は無かったことに」「いや今更無理ですから」
本文:本書は単に昭和30年代へ戻れというような懐古物ではない。
成長と進化を是としまた前提としてきた「大きな社会」がもはや打ち止めになった今、家族や友達と言った身の回りの「小さな社会」での充実を目指そう、そのアナロジーとしての「昭和30年代」である。
そうしたコンパクトな社会への回帰というのは、都市論などでも近年見られる論調であり特に目新しいものではない。
しかし「消費者」という最強の印籠を手にした我々が、果たして足並みそろえてせーのでその印籠を手放すだろうか?成長と進化への欲望を、消費の欲望を一斉にやめられるだろうか?

それに今の若い世代は、この社会を作り上げてきたおじさんたちに「僕らの抱いてきた夢は間違っていたのでなかったことに」とか言われても「今更言うなよ」としか返せまい。
もちろんそういう時代だからこそ、消費社会という広がりすぎた風呂敷を閉じるのは有効な策かもしれない。
が、消費と生産のゲームは降りたら負け組一直線のチキンレースと化している。
そんななかで皆がそろって「ゼロ成長を前提にした小さな社会へ」動くほど足並みの揃った国ではないと思う。

概要:昭和30年代なんていらねぇや
本文:偶然にも著者と同じ年に生まれ、似たような趣向を持って過ごした者だが、昭和30年代なんかより今の方がずっと良いじゃんとしか言い様がない
かつて理想とされた国々がその醜態をさらし、最早地の果てにシャングリラを夢みる事を許されない文化人は、時空の果てに理想郷を設定するしかないんだろうか?
読ませる本ではあるんだけど、昭和30年代ノーカムバックの意を込めて星一つ

概要:「成長しない時代」の思想の提示
本文:現代の若者が「つながり系」「ひきこもり系」という二極分化を起こしていることについての
精神科医・斎藤環の指摘を読んだとき、「これは重要なことだ」という直感があった。
だが、大きなパースペクティブでどういう意味を持つのかわからず、もどかしい思いをずっと抱いていた。
本書第8章において、著者はこの事象が日本社会の大きな変化の一環であると明快に位置づける。
実に明快である。浅羽通明は、やはりすごい社会批評家なのだ。

だが浅羽通明は社会批評家として以上に思想家である。
もはや日本は成長しない。いずれ世界だっていつまでも成長を続けられるはずがない。
そういう時代において人はどう生きればよいのか。それを考え抜くのが思想家である。

昭和三十年代主義という「思想」は、私たち日本人にとっては拍子抜けするほど平明なものだ。
ある意味、卑近なほど近しいものであり、こんなものを「思想」と呼んでよいのか躊躇うほどである。
だが、やはりこれは思想なのだ。

その「小ささ」「平明さ」こそが革新的であるという逆説の時代に私たちは生きている。
マルクス主義が遠く去り、近代合理主義が黄昏れ、経済成長主義が限界を迎えつつある現在、
19世紀に生まれ20世紀を騒がせた「大」思想が退場する時代に、私たちは生まれ合わせてしまったのだから。

概要:うーん、緩み系というのでしょうか
本文:ニセ学生マニュアルシリーズからの読者としては、正直なところ本書には戸惑いを
覚える。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』や小説『模倣犯』をテキストに
平成日本の大衆の心情を読み解いていくというアプローチには異論はないし、作品の
選択や着眼点にも部分部分には流石と唸らされた。

しかし、しかしである。全体を通じて、あまりに毒がなさすぎて、これがあの澁澤論の
白眉『澁澤龍彦の時代』を書いた同じ著者の筆になる書物とは信じられない。新しい
読者層の獲得を意識してか、「ですます体」を採用しているが、この新文体の採用も
講演録ならばともかく、浅羽評論としては、今までにないスタイルで、ここにも
違和感を感じた。

戦略家の氏のことだから、別の角度から光線をあてると新たな図柄が浮かんでくるような
仕掛けがあるのかもしれない。しかし、私にはそこまでは読めず、どこかにエッジの立った
叙述がでるのかと読み続けていくと、とうとう最後まで「昭和30年代」への素朴な
オマージュとして終始している印象だった(あとがき382頁に、個人的にはあんな
時代は大嫌いだという記述はあるが)。

唐突な連想ですが、マンガの『ヨコハマ買出し紀行』のような印象を持ちました。
芦奈野ひとしのあのマンガも嫌いではありませんが、あれは雑誌のなかにあると他の
マンガとのバランスで楽しく読めるものであって、単行本で読むとちょっとぬるい
感じがしてしまうものです。SF評論家ねずまさし(=浅羽通明)は、『買出し
紀行』には辛目の採点になるような気がします。

浅羽通明評論の異色作ということでしょうか?

いつものように、これから読んでみたくなる著作、見てみようと思う映画等への
ガイドにはなりました。

著書名 世界史年代ワンフレーズnew
著者名中谷 まちよ
出版社 パレード
ASIN 443411817X
装丁 新書
価格 ¥ 900

読後感想

概要:旧版『世界史年代One Phrase』と比較して
本文:『世界史年代OnePhrase』の改訂版です。旧版と比べると、語呂に関するイラストや歴史上の人物の似顔絵が増えました。これによって、年代暗記という無味乾燥な作業の負担が軽減されるのではないかと思います。それから、一部の語呂は覚えやすいように改良されました。
例えば、アナーニ事件(1303年)は旧版の「穴に棒さお3本」が、改訂版では「穴に坊さんお産」となっています。特筆すべき点は、中国史の年代には全て二重丸の中に「中」の文字が入れた印がついた事です。世界史の中でも、中国史は覚えるべき事項が多くて教科書の構成順では解りにくいのですが、大学入試で頻出の分野ですから避けて通る訳にもいきません。できれば得点源にしておきたいところ。そこで先史時代から現代史までを通して勉強すれば良いのですが(もっとも中国史に限らず、世界史は各国・地域別に勉強する方が解りやすいと思います)その際、上に述べた「中」の印が付いている箇所(=中国史)だけをピックアップできるので、大変便利です。語呂の面白さ、歴史用語から年代を想起させる手法、センター試験に必要な年代は巻末にまとめて掲載などの旧版の良さは、今回の改訂版でも引き継がれています。非常に良くできた参考書です。大学入試で世界史が必要な受験生や世界史が苦手な高校生にお薦めします。

概要:年号暗記の最大の傑作
本文:私は改訂前のものを使っていましたが、強烈な印象と共に暗記していくこの本で入試はかなり助けられました。入試で年号が出題される以上、どうしても対策をとらないといけません。時間がない人もいるでしょう。それならばこの本は裏切らないはずです。ノヴゴロド・キエフ公国ならば「信子、春に(862)母に(882)」カノッサの屈辱ならば「彼女屈辱、い女な(1077)のに」コロンブス新大陸到着ならば「ころんだブス、意識不明(1492)」などなど。ここでは俗っぽいゴロばかり引き出しましたが、これらを見て印象に残ったなら、一度使ってみてください。このような短いフレーズが700以上収録されています。出来事→年号の順は画期的だと思います。また、かわいらしい(個性的な?)絵が暗記の助けと息抜きの役割を担ってくれて、全体的に無駄がありません。センター向け、私大向けの年号も区別されていますし、コンパクトでかさばりません。旧版のみの確認ですが、巻末のセンター向けの各国別まとめも年号整理と索引の役立ちます。今回の改訂版で旧版の誤植や不備な点が補われているので、より使いやすくなっていると思います。私の場合、偶然ネットでこの本に出くわし、年号の危機を救ってくれたお礼に、勉強もしていない日本史版ワンフレーズまで買ってしまったくらいです。入試も終わり、旧版しか持っていない私は、この機会に改訂版も買おうかとも思っています。なぜか愛着の持てる傑作です。

著書名 昭和三十年代の匂い (学研新書)
著者名岡崎 武志
出版社 学習研究社
ASIN 4054034810
装丁 新書
価格 ¥ 798

読後感想

概要:時間がゆっくり流れていた時代
本文:昭和30年代は私はやっと物心付いた時代ですが、当時
滋養のため肝油を頬張りながらエイトマンを見た思い出や
幼い頃、市電に乗った思い出は懐かしい限りです。
子供たちは当時、冬でも外で遊び、メンコやベイゴマ遊びに
興じました。正月は、凧揚げや独楽を回して遊びました。

当時の私の家は貧しく、不二家のショートケーキはまさに
高嶺の花でした。でも、あの時代は日本中貧しくても幸せ
な良き時代でした。今は物質的に恵まれていても精神的に
は貧しい時代だと感じます。
あの時代にもう一度、タイムスリップして10円玉を持って
駄菓子屋に行きたいものです。

概要:無批判な「過去憧憬本」ではない。ウンチク本でもない。微笑ましいほどの本
本文:

過去へのノスタルジーそのものは悪いことではないと私は思う。
だから今の「昭和30年代ブーム」も、それはそれでアリだと思うし、
私自身、著者とほぼ同年代だから、本書に書かれていることは、
単純に「懐かしさいっぱい」だった。

だが、「あの頃はよかった。それに比べて今は……」といった記述はいっさいない。
むしろ、はっきりと「あの頃はこんなに貧しかった」と言う。
GDPは現在の58分の1である。今、格差が言われているが、
あの当時は、みんながみんな「ビンボー」だったのだ」。
それを、単に「良かった、人間らしさがあった」と言うのは、私ですら違和感がある。

その点この本は、そういう違和感がない。
著者が思う存分、「昭和30年代」という時代を駆け巡っているからだ。
そして、変に「現代批判」などしていないからである。

「8マン、野球盤、鉄人28号、少年、鉄腕アトム……」
男性著者だから、「男の子」の思い出に偏っているのはしょうがない。
それに私の知る限り、女より男のほうが「昭和30年代云々」を楽しそうに語る。
この本は、そういう意味で、(少なくとも私にとっては)ひたすらほほえましい本だった。


著書名 80年代ガキ大全 (宝島SUGOI文庫 B し 2-1) (宝島SUGOI文庫)
著者名
出版社 宝島社
ASIN 4796668551
装丁 文庫
価格 ¥ 590

読後感想

概要:懐かしい!
本文:

著書名 日本史年代ワンフレーズ
著者名中谷 まちよ
出版社 パレード
ASIN 4434114468
装丁 新書
価格 ¥ 900

読後感想

概要:類書とは、ちょっと違います
本文:

著書名 「健常」であることを見つめる―一九七〇年代障害当事者/健全者運動から
著者名山下 幸子
出版社 生活書院
ASIN 4903690253
装丁 単行本
価格 ¥ 2,625

読後感想

概要:
本文:

著書名 ポケットは80年代がいっぱい
著者名香山リカ
出版社 バジリコ
ASIN 4862380824
装丁 単行本
価格 ¥ 1,575

読後感想

概要:「その時代の空気」が垣間見れる
本文: 1960年生まれの著者が、東京で過ごした1980年代を振返る。学生をしながら取り組んでいた編集作業及び周囲の人々についての懐旧の思いが行間から滲み出てくる。なかなか分からない「その時代の空気」の証言として貴重な書だと思う。
 あとがきで著者は80年代をプラザ合意前後で分け、バブルを享受したプラザ合意後の環境と著者のいたプラザ合意前とを分けている。著者と丁度10年離れている自分自身もその区別に共感。
 私は中高大学前半がほぼ80年代になるが、80年代前半までが広範な範囲の知識欲を若者(どこまでが若者かは分からないが)が持ちえた時代ではなかろうかと思う。現在雑誌休刊が相次いでいるが、日本の雑誌購読層は30代後半以上が大半と聞く。80年代後半から、知識への欲求の断絶が起こっているのかも知れない。

概要:いささか雰囲気が違う
本文:これまでの彼女の文章を念頭においていると、本書はいささか雰囲気が違う。

本書は3部に分かれていて、最初は彼女が20代を生きた80年代を振り返ったエッセイ。
この部分が本書のメインだが、リカちゃんの文章にしては随分とエモーショナルというか感傷的というか。
抑制されてはいるもののそうしたウェットさがにじみ出てくる。
次にニューアカデミズムの旗手(なんてほとんど死語だな)、中沢新一氏との対談。
80年代を語るには外せないこのオカタとリカちゃんのセッションはなかなかのもの。
そして最後に「長めのあとがき」。
ここで本書では初めてリカちゃんらしいロジカルさと明快さ溢れる文章と出会える。
他の「80年代論」をバッサリ。

リカちゃんは1985年のプラザ合意を分水嶺として、その前と後とでは一口に80年代といっても様相/時代感が異なる、というようなことを書いていて回想は主に「プレプラザ」に力点が置かれている。
一方、4歳下の僕なんかが80年代を振り返る時に軸足を置くのは「ポストプラザ」の方で、80年代を語るコンテクストもこのどちらに焦点を合わせるかでその色合いはかなり違うようだ。
でもこのプレとポストが間違いなく連続していることもアタリマエのハナシで、色合いは違っても80年代はやはり懐かしい。
その時代に多感な時期を送った世代にとっては。


概要:試金石。
本文:小谷野敦氏のブログに取り上げられていたので読んでみました。

年代が違うので、内容には特に共感も感じなかったのですが、
香山氏の当時の忙しさだけは読み取ることができました。

ただ、あの人の80年代と自分の80年代が信じられなく違っていて、
それはお互いの暮らしぶりが違っていたからかも、なんて話に、
精神科医らしくない粗雑さを感じたのは私だけでしょうか。

巻末の対談は、「80年代の先端性からゆり戻しがあって、
未だにそこまで戻りきれていない、これじゃいかん!」、
というような事が書いてあったように読めたのですが、
皆がそんなに粗雑にやり散らかしたからこそ、
誰も受け継ごうと思えないものしか、作れていなかったのではないか、と思いました。
印刷物になれば何かを作ったことになる、というのはある意味本当だけど、
それが残すべきものであるのかどうかという判断は、後世の人の専決事項ですよね。

結論として、これは香山リカマニアであるかどうかの試金石となる商品だと思いました。

概要:面白くて、やがて切なく
本文:へエー、香山さんってこういう人だったのかと、予備知識なく読んでびっくりの自伝本。
北海道から東京の医大に進学し、投稿でつながりをつけた工作舎の編集部に出入り、その派生とも言える、「HEAVEN」編集部の手伝いをしたり、原稿を書いたり、ライブに出させられたり、学校では映画「フリークス」の上映会を開いたり。
同じ時代を呼吸した者としては、ムーンライダーズや村上春樹が出てこないのは不思議な気もしたけれど、やはり自前のメディアを作って盛り上がったり、音楽やリトル・マガジンの新作をわくわくして待った、あの時代の気分を思い出しました。
そして、香山さん同様、あの頃、いっしょにいた友人たちはどこへ行ったのかと思うと(それぞれのやり方で生きのびて偉くなった人もいるけれど、自滅してしまった人も少なくない)、切なくてちょっと涙ぐんだ。

概要:香山リカのちょっと恥ずかしい青春オマージュ
本文:華麗な経歴と職業、そして幅広い分野に精通する才女。
そんな香山リカのとんがった、しかし
ちょっと恥ずかしい青春オマージュである。

私の80年代は中学高校、一部大学生活で
どちらかというと本書に書かれている危険で濃密な現場を
外からうらやましく眺めていたに過ぎない。
そんなサブカルの内情を今、知ると、一般社会にも見られる
泥臭い部分(失礼!)に落胆するとともに、
一部の単語に胸の奥を思いっきり甘酸っぱくさせられてしまう。

香山リカが極めて真面目、かつ淡々と、そして
尻切れトンボに終わる本書は構成としては異色。
それだけストレートな告白なのかもしれない。

著書名 昭和30年代の大田区―蘇る青春の昭和
著者名大田区書店組合, 大田区,
出版社 三冬社
ASIN 4904022432
装丁 大型本
価格 ¥ 1,995

読後感想

概要:大田区の「三丁目の夕日」
本文: