賃貸リンク 書籍案内 ウェブ検索 百科事典 都道府県

地下鉄

」に関係する書籍

著書名 地下鉄
著者名ジミー
出版社 小学館
ASIN 4097273620
装丁 単行本
価格 ¥ 1,365

読後感想

概要:少女を見守る世界
本文:NHKの深夜に、「北の国から」で蛍役を好演した女優の中島さんが、この「地下鉄」を愛読していることを話されていました。

自分も仕事がまさしく「地下鉄」であることから、興味がわき、早速購入してジミーの世界を味わいました。

盲目の少女が迷い込む、幻のような地下鉄空間は、時に色鮮やかな世界であり、時にセピア色の過去に閉じ込められた世界でもあります。

現実には、都市交通の機能を極限まで高めたものが本当の「地下鉄」の姿なのですが、ジミーは無機質なはずの地下鉄に命を与え、盲目の少女の心が開くまで見つめ続ける使命を与えたのでしょう。

読後、迷い続ける少女に切なさを感じましたが、同時に、彼女を暖かく包んでくれる世界をじっくり味わうのもこの本の楽しみ方ですね。

私は、この本を「プレゼント」としても使ってます。(もう3冊くらい買いました。)

概要:ページをめくるのがもったいない
本文:

ジミーさんの他の作品を少しずつ読んでいるのですが、この本も素敵でした。

ページをめくるごとにとても丁寧に書き込まれた絵は、どれくらいの時間眺めても飽きません。
色使いやデザインも素敵なのですが、主人公の女の子にはたいへん 魅力を感じます。
分厚めの本のため、この後どうなっていくんだろう…と、ドキドキしながらページをめくっていくと、
早く続きが読みたいんだけれど 読み終えてしまうのがもったいないような
そんな気分になります。

静かな場所でゆっくりと味わいたい本です。



概要:絵が素敵すぎます☆☆☆
本文:なんてきれいな絵と言葉を持った絵本なんだろう、と思いました。
絵本にしてはページ数も多く、読みごたえというか見応えがあります。詩集と画集を同時に見てるそんな気持ちになりました。

とてもきれいで鮮やかな色と絵で、1ページに1行程度の文章。それなのに心にぐぐっと来ました。ノスタルジックなような、メルヘンチックのような、文章が伴っていなければ、ただのきれいなイラストなのかもしれない。それでも、切ない文章があるから心に重く、深く、優しく響いてきます。

私的に、今までで会ったことの無い感じの絵本で、後頭部をがつんと殴られたような衝撃でした!!


概要:今ある自分を受け入れて、一歩踏み出す勇気を与えてくれる美しい絵本、幸せとは何かを考える機会を与えてくれる奥深い絵本
本文: 地下鉄の入り口で、天使に「サヨナラ」と言われた日から視力を失った少女がいました。光のない世界に慣れた15歳の少女は、再び地下鉄へと向かいます。光のない世界がどのような世界なのかを本当に想像できる読者は少ないでしょう。私もそんな読者の一人です。
 
 地下鉄の中で居場所を失う少女、地下鉄の音に象の行進を想像する少女、地下鉄のはるかかなたに潮騒の音を聞く少女、いくたびもまちがった電車にのり、まちがった駅で降りる少女…少女が新たな世界へと踏み出してゆく地下鉄の旅は、切なく、悲しく、美しい旅です。
 目が見えていても、目が見えなくても、「世界は 出口のない 迷路」なのかもしれません。視力を失った少女の地下鉄の旅は、私たちの人生の縮図のようでもあります。
 
 思い切って、地下鉄にのった少女は、遠い日の記憶を辿り、明日への思いを馳せるようになりました。「幸せは ほんの近くに 隠れているかもしれない」と少女は感じました。そして、「心に輝き始めた かすかな光」を探してみようと思うようになりました。
 
 目が見えていても、目が見えなくても、幸せとは、「心に輝き始めた かすかな光」を感じることなのかもしれません。今ある自分を受け入れて、一歩踏み出す勇気を与えてくれる美しい絵本、幸せとは何かを考える機会を与えてくれる奥深い絵本です。




概要:ぼーっとしちゃいます
本文:きっかけはウォン・カーウァイが好きだから、でした。
でも、絵がとても色鮮やかで、言葉は恍惚とさせるというか、吸い込まれる思いでぼーっと読み耽ってしまいました。
正直ラストにはハッとさせられました。私は、自分で目が見えると思いこんでいるけれども、本当の姿が見えているのかなぁと思い、思わず瞳をつぶってみました・・。
切ない時間を「まぁこんなのも良し」と思わせてくれる、秋の夜長にピッタリな絵本です。

著書名 東京地下鉄便利ガイド 4版―バリアフリー情報
著者名
出版社 昭文社
ASIN 4398280316
装丁 単行本
価格 ¥ 1,260

読後感想

概要:就職活動の学生や電車移動の多いビジネスマンに
本文:乗り換えや出口で迷わないので、カバンに入れておくと便利です、何両めに乗ると階段の前とかわかるので効率がよいです。駅周辺地図も載っているので簡易的に使えます。親が地下鉄乗るときも必要箇所コピーして渡しています。

概要:田舎者にはありがたい本だが
本文:時たま上京する田舎者の鉄道マニアには、誠にありがたい本である。
このたびの副都心線開通で、新版が出るだろうと思っていたところで、実にタイムリー。
内容も充実しさらに重宝できそうだが、立体図が見にくくなった。
情報を詰め込みすぎているのかな。
小生が年をとったからかも。


概要:持ち運びに最適。
本文:はじめは字が細かいと感じたはずなのに、
気付けば初版から毎年買い増していました。

東京のわかりづらさに悩み中の方・すみやかに現在の最短ルートを知りたい方・地下鉄乗車中のケータイの圏外待ちに苛々…到着の方が早い…と感じる方・または『地下鉄(駅)ベース』で地図を見たい方は、
鞄にこの一冊あるだけでかなりの移動ストレスが軽減されると思います。

個人的にはQR付きなこと、大量の書類に紛れても何故か発見しやすい形状なこと、見た目より雨に強いカバーなこと、データ量の割に軽いこと、片手で読みやすいこと、等も気に入ってます。

著書名 東京の地下鉄がわかる事典―読む・知る・愉しむ
著者名青木 栄一
出版社 日本実業出版社
ASIN 4534037651
装丁 単行本
価格 ¥ 1,575

読後感想

概要:鉄道ファンだけでなく、普段利用する方にもおすすめ
本文:

著書名 地下鉄のできるまで (みるずかん・かんじるずかん―銀の本)
著者名加古 里子
出版社 福音館書店
ASIN 4834003515
装丁 大型本
価格 ¥ 1,365

読後感想

概要:奥が深い!!
本文:電車好きな子も、工事現場系が好きな子も楽しめると思います。

地下鉄がどのようにできるか? 電車はいついれるのか? トンネルの形で工事のやり方が違うとか、大人でも「ほぉ〜〜〜!」と感心させられます。

子供は、車好き(スポーツカー系)街好き(地図ともいう?)ですが、食いついてみてましたよ!!


概要:小さな子でもパパの仕事の大変さも簡単に理解できます
本文:偶然出あったこの本の中身は地下鉄の工事にかかわるお話。
従来工法からシールド工法他、ゼネコンや重工メーカーで工事にかかわっている全てのお父さんの仕事の大変さを絵本を通して小さな子供も大人も理解し楽しんでいかれるないようです。若干専門的な記述の違いはありますが、ほぼ完璧な内容です。
うちの主人は関係会社の知人にお子さんへのギフトとして追加購入し喜ばれました。
お子さんと距離の開いてしまったお父さん方、残業でお子さんと接する機会の少ないパパたちに是非お子さんとの共通の話題として、この絵本をきっかけに素敵な親子関係をはぐくんでいってもらいたいと思ってます。

概要:お父さんにもっていかれた絵本
本文:当時、外国で地下鉄の設計に携わっていた夫。幼かった子供たちに
「お父さんは地下鉄を造っているのよ」と、買った絵本です。
ところが、この絵本を見た夫は、「良く出来ている。ちょっと貸して。」
と職場に持って行ってしまいました。外国人である同僚や経験の浅い
後輩に分かりやすく説明するのに、とても良い資料だということで、
なかなか絵本は返って来ませんでした。でも、仕事は無事済んで、
私共も帰国しました。
 
 子どもたちは、絵本を楽しく見ていましたが、それより「お父さんに
持っていかれた絵本」ということで、記憶に残っているようです。
 私にとっては、加古里子さんの絵本らしく、ビルの屋上で体操を
している人がいるとか、そういう細部にまで、惹きつけられて見入って
しまう絵本です。
 
 この絵本は、今、夫の書架に収まっています。

概要:はまってます!
本文:電車大好きな息子には(4歳)たまらない本みたいです。
地下鉄の作りかたがこまかくでていて、親まで勉強になります。
とても楽しく読んでます。

概要:地下鉄のできるまで
本文:小学校1年生の息子と楽しく読みました。3月まで通園していたバスが
地下鉄工事の上を通っていました。1年生には少し難しい専門用語も出てきますが 息子はすっかり地下鉄通です。地下鉄に乗った時も 家族中の話題も尽きません!

著書名 日本の地下鉄・車両めぐり―都市交通を担うメトロの車両たち
著者名金子 元昭
出版社 交通新聞社
ASIN 4330932075
装丁 単行本
価格 ¥ 2,415

読後感想

概要:
本文:

著書名 最新 世界の地下鉄
著者名
出版社 ぎょうせい
ASIN 4324074712
装丁 単行本
価格 ¥ 3,600

読後感想

概要:マニアでない人へも
本文:この本で知った地下鉄にまつわるトリビア10題:

(1) 世界で2番目に古い地下鉄があるのは、パリでもニューヨークでもモスクワでもなくて、ハンガリーのブダペスト。

(2) 世界で2番目に古い地下鉄になりえたかもしれないのに、そうならなかったのは、ウクライナの首都キエフの地下鉄。

(3) 世界で3番目に古い地下鉄があるのは、パリでもニューヨークでもモスクワでもなくて、スコットランドのグラスゴー。

(4) 輸送人員が世界最大の地下鉄は、東京でもロンドンでもニューヨークでもなくて、モスクワ。

(5) ウクライナには地下鉄を有する都市が4つもある。

(6) ブエノスアイレスの地下鉄では、東京の丸の内線や名古屋の東山線・名城線で使われていた車両が、再利用されている。旧丸の内線の車両などは、塗装も元の赤い色のままである。

(7) 路線数と保有車両数で世界最大なのは、東京でもロンドンでもなくて、ニューヨークの地下鉄。

(8) 世界のなかで24時間運行をしている地下鉄は、あいかわらずニューヨークおよび隣接するニューアークの地下鉄だけである。

(9) ピョンヤンの地下鉄の駅名は、地名ではなくて、北朝鮮の革命思想のテーマにちなんで、名づけられている。「建国」「革新」「赤い星」「凱旋」「統一」「勝利」「栄光」など。このような命名の仕方は世界でも例がない。

(10) 中央アジアで唯一の地下鉄を持つウズベキスタンの首都タシケント。ここの地下鉄駅の天井絵、シャンデリア、壁画などの内部装飾はモスクワ地下鉄に匹敵するくらい立派なものである。

           ◆ ◆ ◆

私はいわゆる鉄道マニアではない。でも、子供時代から地下鉄に乗るのは好きだった。生まれ育った名古屋の地下鉄では、乗車するとシートを汚さないよう靴を脱ぎ、座席に前後逆向きに膝立ちの姿勢になって、窓の外の暗いトンネルが轟音の中をびゅんびゅん通り過ぎるのを飽きずに眺めていた。

すこし年長になると、地下鉄路線図を眺めるのも好きになった。ロンドン、パリ、ニューヨーク、ワシントン、ベルリン、ローマ、マドリード、北京、香港、……。世界の大都市を訪れるたびに、その街の最新版の無料の地下鉄ルートマップを空港や駅で入手するのが習わしとなった。とくにロンドンの路線図は、デザイン的にも優れていて大好きだ。この本では収録全都市の地下鉄路線図を美しいカラーで見ることができる。

2005年5月発行。世界の地下鉄の最近の状況を、豊富なカラー写真付きで、包括的・網羅的に紹介してくれる。マニア向けのデータも満載。地下鉄好きなら必見の本だ。

欲をいえば、世界のおもな地下鉄事故に関する記載も含めてほしかった。たとえば、2003年の韓国・大邱(テグ)市地下鉄の放火事件(死者192人)については、短い記述がある。けれども、1987年のロンドン・キングスクロス駅火災(死者31人)や、1995年アゼルバイジャン・バクー市地下鉄火災(死者約300人)についての記述は見あたらない。地下鉄を語る場合、重要なデータだと思う。

概要:「地下鉄」を通して大都市について考えさせられる
本文:本書は、「世界の地下鉄」(山海堂、2000、以下、旧版)の改訂版に位置付けられるものである。収録都市は旧版の115から142に増えている。新規に開業したものもあるし、判断によって加えられたものもある。
「地下鉄」の範囲については、冒頭に記されている定義を一応了とするものの、細かく見ると疑問もいくつかある。とりわけ身近な日本の事例について記してみよう。JR総武快速・横須賀線、東西線や、京阪、阪神、阪急などの地下乗り入れを省くことは一応了解するとしても、地下鉄ネットワークと一体となり、殆どの列車が地下鉄と直通運転している北大阪急行、近鉄東大阪線、東急新玉川線、西武有楽町線は該当都市(圏)の中に一項を立てるべきであろう。また、東京臨海高速鉄道の収録は疑問だし、実質的に営団地下鉄(現・東京メトロ)の延長路線として計画されたものの内、埼玉高速を収録し東葉高速が除かれている点も疑問だ。旧版で省かれていた神戸高速が収録されたことは止揚の結果だろう。
その他、海外の諸都市については、記述の精度に差があることや、多少の誤認もあるが詳細は省く。
また、旧版P.366-374の補足資料の図解は判り易く、他では入手困難な図版も含まれていただけに、ページ数の増加によるものとはいえ省かれたことは非常に残念だ。とはいえ、旧版を持っていても入手して無駄ではない。
旧版でも触れられていたが、パリやニューヨークの地下鉄もかつては複数の社による運営であったが、利便を考えて一本化されたことは当然のことだ。しかし、東京では、東京メトロと都営地下鉄並存のままで、運賃も一定の条件下での乗継割引はあるものの別建てである。さらに、ドイツ諸都市などでは、今日ではもはや当然の事柄と市民に理解され定着している運賃連合/共通運賃制度も、いつまでも他国のことと指をくわえて見ているだけで良いのだろうか?
さらに、「地下鉄」は都市の発展と不可分の存在と思われてきた。しかし、都市(圏)の公共交通機関で、僅か1-2分の遅れに運転士がクビだけでなく命まで賭けてダイヤを守ることが求められるほどに肥大することが「発展」なのだろうか?
「地下鉄」の無い都市に住む「幸せ」にも思い及ばさずにはいられない。

概要:中身を見て驚愕
本文:書店で中身を見ました。凄い徹底的な作りこみ。

世界中の地下鉄路線図と詳解が
すべてフルカラー載っています。

ガイドブックとして作られた感じですが、
キレイな図版や写真がいっぱいあるので、見ていて飽きません。

私は鉄道マニアではないですけど、
これなら誰でも満足出来るのではないかと思います。


著書名 大東京の地下99の謎―帝都の地底に隠された驚愕の事実 (二見文庫)
著者名秋庭 俊
出版社 二見書房
ASIN 4576062182
装丁 文庫
価格 ¥ 630

読後感想

概要:純粋におもしろい!!
本文:マニアックな方にしてみると少々物足りないかもしれませんし、

謎な部分も多く、筆者の推測が多くかかれている部分もあります。

しかし、大概のことは東京で生活している人にとっても知らない事実ですし、

単純に「地下」というものにフォーカスした本として興味がつきません。

その「地下」への第一歩としてとてもおもしろい視点の本だと思います。

初心者には是非!皇居周辺の地下4階に昔の江戸の街がある・・なんておもしろいじゃないですか。

概要:相変わらずお粗末な内容
本文:地下鉄や駅の構造を中心に,著者が不可解だと考える点をリストアップする構成なのだけれど,謎を投げかけるばかりで結論がほとんど無い(この本に限らず関連シリーズ全てがそうだ).そもそも「謎」として提起した項目が著者の妄想と拙い想像力,脆弱な証拠に立脚しているので,問題設定自体が適切なのかどうかがまず怪しい.百歩譲って,その問題が“謎”として成立するとしても,その後のアプローチもまた致命的だ.大した調査もせず証拠も挙げずに「…だろう」「…なのではないか?」と想像上の勝手な解釈を付け,結論に至らぬまま終わる項目がほとんど.非常に脆い“証拠”を基礎に議論を展開し,その上にいくつもの仮説を積み上げるので,最初の証拠がグラつくと後はもう目を覆わんばかりの勢いで議論全体が崩壊して行く.このサマはある意味で見事だ.逆にこの過程が見モノかもしれない.そうか,それを楽しむ本なのかもしれない.

概要:あえて厳しい評価にしました
本文:この本は著者も述べているとおり、これまで著者が出してきた本の集大成である。私も読んできたが、目新しい事実はない。むしろ、取材上の壁がいろいろあって、謎の解明が進んでいないことをうかがわせる。関係者からの情報提供もあるのだろうが、新たな事実を示すのはなかなか難しいのだろう。今後の著者の健闘を期待したい。ただ、東京の歴史や鉄道に興味ある人にとっては、コンパクトにまとまった本だと思う。

著書名 地下鉄(メトロ)に乗って (講談社文庫)
著者名浅田 次郎
出版社 講談社
ASIN 4062645971
装丁 文庫
価格 ¥ 580

読後感想

概要:メトロに乗って
本文:映画化もされ、かなり期待して読んだ作品。

しかし、女性の私にとって最後のみっちゃんの行動が腑に落ちません。
あそこまでの行動をさせるには、なぜそこまで彼女が彼を愛したかという説得力をもたせるための書き込みがもっと必要だったと思います。
ただ単に、そうであったらいいという男の人にとっての都合よすぎる行動だったような気がしてしまいました。

父親(アムール)は、凄く魅力的なキャラクターだったと思います。



概要:浅田作品に求めるもの
本文: 映画化もされ、ずっと気になっていた「メトロに乗って」を読んで、物語の構成の素晴らし
さに脱帽した。
しかし、この作品について残念に思う点がある。
「天国までの百マイル」「椿山課長の7日間」でも同じことを思ったが、これらの作品は、も
う少し長い物語でも良かったのではないだろうか?
「壬生義士伝」には、しっかりした溜めがあった。
もちろん、浅田次郎の作品は充分素晴らしい。しかし、一読者として、彼の作品に、もう少し
重厚なものを感じたいと思うのだが、贅沢だろうか?


概要:浅田ワールド入門には不適切
本文:浅田次郎の初期の代表作。
いわゆる「過去へのタイムスリップもの」であり、地下鉄が「タイムマシン」となって、主人公(小沼真次)はワンマン経営者である父親の過去の姿をみることになる。ここの設定はなかなかうまい。アムールといわれた辣腕の闇商人、入営前の律儀な職工、ソ連軍と戦う満州の英雄、不幸な少年時代、そうして子供をなくして悲嘆にくれる父親。

「鉄道員」「角筈にて」「椿山課長の七日間」に出てくる父親ほど、仕事一途でも、子供思いでもないが、単なる「独裁者」ではなかった父の姿を見事に現している。先程の作品と同様に、浅田次郎の父に対する「オマージュ」とさえ思える。

タイムスリップする時代も数多く、同僚のみち子も巻き込まれる。いったいこの「謎」の先に何があるのか。読者も興味津々に読み進むのだが・・・
惜しいかな。普通のタイムスリップものの「逆をついた」のだろうが、「現在の幸福を守るために過去を変える」のではなく、「過去を無理やり変えたために、現在の幸福を失うはめ」になる。
浅田ワールドに慣れた読者なら「ああ、またか」となるが、初めて読んだ人は「本を投げ出す」だろう。

はじめて浅田ワールドに入るなら「鉄道員(短編集)」や「椿山課長の七日間」の方がおすすめである。こちらは読者を裏切ることはない。

概要:最後にヒロインが消えた、この喪失感をどうしてくれる?
本文:真次にすっかり感情移入し、真次を通してみち子に恋をしていた。幸薄いみち子を可哀そうに思い、彼女が幸せになれるよう一生懸命に応援していた。それが最後になって、みち子の存在が消滅し、彼女はこの世に生れて来なかったことにされる。真次が半狂乱になるのは、無理もなかろう。私もそれから先を読む気力を失った。
みち子が恋人を幸せにする為にと選んだ道は、間違っている。これでは、真次自体の人生も否定することになる。真次が幸せになれる筈はなかろう。後日譚について何も語られていないが、真次が、妻子や、母のところに戻り、平安に暮らすということは、ありえない。おそらくは、家庭は崩壊し、登場人物すべてが不幸になるだろう。真次の生存まで危ぶまれる。
戦後のGHQ統治時代の闇市の荒稼ぎで産を成し、実業界の雄にまでのし上がったアムールこと小沼佐吉という人物を創造した筆力と、闇市などの描写力は尋常でなく、文学賞受賞も理解できる。しかし、文学に含まれている人生観と、哲学も重要だ。この作品はアムールを盛り立てるために論理的に無理をしすぎている。そして、語り部であり、証人でもある、サイド・ストーリーの主人公とヒロイン、真次とみち子の人生を少しも考えてやっていない。この二人の人生をつぶしてしまったら、佐吉の成功も何の価値もないではないか。
もっと大きな視点と配慮がほしかったと思う。



概要:家族の絆を描いて、ほろ苦さと切なさが胸に迫ってくるタイムトラベル小説
本文: 四十代半ばのサラリーマン、小沼真次(こぬま しんじ)が、地下鉄構内で何度かタイムスリップしながら、不仲な父の過去や三十年前に亡くなった兄の死の真相などを知っていくというストーリー。
 
 レトロな懐かしさを漂わせた話の雰囲気。失われていた父親と息子の心の絆が、徐々に再生していく話の展開。ほろ苦く、切ない味わいが、ツボを心得たストーリーテリングに乗って、じわじわっと心の中に迫ってくるところ。作者の初期の作品ですが、さすがに上手いもんだなあと堪能させられました。

 主人公が、地下鉄の駅の不思議な出口で、最初のタイムスリップを経験する件り。文庫本の39頁。その辺からですね、話にすーっと引き込まれていったのは。ノスタルジーとファンタジーとを掻き立てるその記述に、「あ。いいなあ」と。

 地下鉄通勤者のなかでも、特に、銀座線を利用する方々におすすめしたいタイムスリップ小説。次の文章なんか、実に素敵でぐっとくるじゃないですか。

<喪われた時代の哀しみと安らぎは、永久にこの小さな地下の世界に封じこめられている。これはサブウェイでも、アンダーグラウンドでも、メトロでもない。昭和二年からまっすぐに東京の闇を駆け抜けてきた「地下鉄」なのだと、真次は思った。(ちかてつ)、と胸の中に平仮名で書くと、おとぎ話のマッチのように哀しく暖かい灯が心にともった。>(文庫本 p.174〜175)

著書名 地下鉄の歴史 首都圏・中部・近畿圏
著者名佐藤 信之
出版社 グランプリ出版
ASIN 4876872600
装丁 単行本
価格 ¥ 2,310

読後感想

概要:
本文:

著書名 大東京の地下鉄道99の謎―各駅の地底に眠る戦前の国家機密! (二見文庫 (006))
著者名秋庭 俊
出版社 二見書房
ASIN 4576071688
装丁 文庫
価格 ¥ 630

読後感想

概要:取材もせず妄想を積み重ねただけの本
本文:期待して読んだが、大いに失望した。
ロクな取材もせず、思い込みと妄想で構築したヨタ話ばかり。
読む価値は無い。

概要:ネタの使い回し水増しが目立つが、それよりも…
本文:秋庭本を何冊も読んでいる人には、おなじみの「地下鉄のR」の話が使い回しされています。
桜田門の引き込み線、代々木公園下の係留線などおなじみのネタが満載。良く言えばダイジェスト版。悪く言えば粗製濫造。いちばんの問題はこの本用の新たなネタの掘り下げが粗すぎて信憑性が薄いのだ。例えば、私がよく使う神楽坂駅について。彼は江戸川橋が近いことから以前は川だったところに蓋をした地下道だったと推測する。しかし、普段使っている人間にしたらそれはありえない。だって神楽坂駅は丘のてっぺん下に作られていて、付近の低地よりも標高は高い位置にあるのだ。旧陸軍がいかに強引でも自然の摂理を曲げて丘の上に川を流すのは不可能。多分、秋庭氏は地図ばかり見て地形図、地勢図は見ていないんだと思う。
本作には同様のほころびがそこかしこに見られる。彼の言葉を借りれば、これらの間違いは真実を隠すための意図的な改謬なのかもしれないが、地下の真実を暴こうとしている人が敢えて改謬をする意味は? 保身? それとも…
これまでの虚実入り乱れた怪しさを飛び越えて秋庭氏は一気に本格的なトンでも本作家へと昇華したといえます。