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ライブドア

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著書名 ライブドア監査人の告白
著者名田中 慎一
出版社 ダイヤモンド社
ASIN 4478312214
装丁 単行本
価格 ¥ 1,680

読後感想

概要:読む価値はある本だが、著者のその後には注意
本文:2008年2月、ライブドアとは関係のない事件(ICF社の偽計取引事件)で著者は逮捕された。その後、不起訴処分になったようだが、問われたのは不当に高い価格の株価鑑定書を作成したことによる罪で、本書の出版以前の業務についてである。なお、その際の報道では「公認会計士田中慎一」とされていた。本書で高らかに宣言された公認会計士資格の返上はなされなかったようである。そのようなことも考慮しながら読んでいただきたい。

個人的にはライブドア事件は、純粋に会計不正事件としてとらえれば、極端に悪質なものではなかったように思っている。著者も本当はそう思っていたのではないだろうか。問題視されていないもっとひどい話が当時はたくさんあったじゃないかと。また、著者は経歴を見る限り30歳そこそこでライブドアの監査報告書に署名をすることになったようだ。色々書いているが、内心は嬉しかったはずである。そんなことも考えながら読むと面白いかもしれない。

本書自体は、やや皮肉を込めて言えば「優等生の反省文」としてよく書けている。(本書の出版自体が重大な守秘義務違反であることを除けば)内容もごもっともなものである。読む価値はあると思う。文章も緊迫感がありながら平易であり、読み手は選ばない。


概要:本当の巨悪はどこにあるのか
本文:ホリエモンと慕われメディアから時代の寵児と言われた堀江貴文元ライブドア社長。
彼は不正な株操作を行ったとされ逮捕されました。
しかし一方でその後でそれよりもっと規模が大きくて悪質な日興コーディアルは5億円の追徴課税のみで済み、
検察も動かずたいしたお咎めもなかったのです。
ライブドアはメディアからこれでもかと言うくらい叩かれて上場廃止になったのにコーディアルは未だに上場しています。
また最初に報道される数時間前から盛んに株価が動いていたのも奇妙な点です。

ホリエモンが言いました。「人の心は金で買える」と。
これにはもうひとつの意味があって金で買えないものがある限りそれは差別を産む、という自らの貧しい出身を反映したものだったようです。

ホリエモンもまた違法なことを行ったのは事実ですが、実際には既存メディアの敵とみなされ
本来の必要以上に叩かれ、発言がゆがめられて報道されていたのも事実です。

実はカラ事業とされていたホリエモンのビジネスも意外に意味があるものでした。
海外の後に大人気となり世界中でヒットしたゲームを人気が出る前から日本で権利を取って
日本語でローカライズしたり、近年普及してきたLinuxOSを日本では数少ない販売会社として
権利を取ったり、無線LANを東京を覆わせて東京中で安価でどこでもネットができる環境にしようとしたり、
そしてなによりTVを従来の形から変えようと、あるいは潰そうとしていたのです。
TVというメディアはあらゆる利権にまみれています。
ここ数年のTVは視聴率、制作費、視聴者数が大幅に落ち込み明らかに質も低下しています。
ホリエモンが「このままではTVは終わるからネットと融合させて変えないといけない」と数年前に発言したときは
誰もそんなのは信じなかったでしょう。でも今はどうでしょうか?
TVを見なくなった若者が凄く増えているのです。
現在は娯楽があふれているので今時受身のTVなんて陳腐化しているのも事実です。
現に中国などでは60チャンネルあったりアメリカやイギリスなどでもネットでTV番組が配信されてたりするのに
日本では未だにネットを拒んで妙なコピーガードを付けたりする始末です。
個人的にホリエモンがやった中で一番評価したいのは宇宙ビジネスです。
確かに30年も前のソ連のロケットを買っただけではありますが、今時日本に1企業が宇宙に
乗り出そうとするなんてまずありえません。でも子供からするとこれほど夢を感じさせる
行為はないでしょう。どこまでホリエモンがやろうとしていたかは謎ですが、私も子供心にわくわくしていました。
今の夢も無く未来も見えない、ただ内側から腐っていくのを待っているだけという状況の日本では
ホリエモンみたいな経営者が理想とは思えませんが、少しは政治やメディアに関与しないと
どんどんおかしくなっていくのではと思いました。

概要:面白いです
本文:私は公認会計士を目指している身なので、座学とは違う、現場での監査というものを垣間見られた気がしました。展開が速く、読みやすくて、飽きない本だと思います。

ただ、他の方も書かれていますが、自己弁護本のように思いました。

公認会計士としての自分の責任を明確化した上で、違法行為に荷担しなかったから、自分には責任がないというのが裏の主張のように感じられてなりません。

確かに、監査人としての権限や能力に限界があり、監査基準にも公認会計士の限界と責任の範囲を明示しているので、改めて自分の責任の範囲を世間に明確化する必要はあると思います。会社側に違法の事実を組織ぐるみで隠蔽されてしまっては、公認会計士も対処のしようがないありません。私も公認会計士の勉強を始めるまでは、監査という仕事を勘違いしていたので、元監査人の著者が世間に本当の自分の責任の範囲を示したい気持ちも察します。

ただ、プライドが高いのでしょうか、自分に責任はあると書きつつも、文章の雰囲気からそれが建て前のように感じてしまい、少し鼻につくところもところどころありました。

以上のように、自己弁護本ではあると思いますが、本全体としては、ライブドア事件の舞台裏を詳細に書いた本であるので、一読の価値はあると思います。

概要:真相は当事者じゃないと分からないけど
本文:真相は当事者じゃないと分からないので、なんともコメントのしようがないけれど、「分かってたけど、自分だけは何とか不正を止めようとしてたんだ!」という著者だが、この本を通じて伝えたかったことはなにか?結局自分は事件とは関係なかったんだ、と人によってはそう捉えられてしまったとしても仕方ないだろう。
もちろん、このようなことが起こらないようにと、他の会計士に対しての戒めもあるだろうが、なんとなく、著者が「告げ口」をしてるように感じてしまうのは私だけではないだろう。







概要:モラルなき会計士のいいわけ本
本文:会計士による「いいわけ」本。

この会計士、東証マザーズ上場の「アイシーエフ」(現・オーベン)の不正企業買収事件で、証券取引法(現・金融商品取引法)違反(偽計)容疑で、逮捕されている。

株式交換時の企業価値の算定を依頼され、本来1億円しかないものを、顧客のいいなりになって、8億円と算定したとのこと。

この本での「いいわけ」もむなしい。

著書名 虚構―堀江と私とライブドア
著者名宮内 亮治
出版社 講談社
ASIN 4062140233
装丁 単行本
価格 ¥ 1,575

読後感想

概要:面白い回顧録だが,読むときには出版時期を鑑みる必要あり
本文:ライブドア(当時)のNo.2の宮内氏が地裁判決直前の被告の立場で発表した回顧録.結構多面的に書いてある.内部からライブドアを見た人間としての記述,当事者としての記述は読んでいて非常に面白いし,文章も上手い.著者や堀江氏が犯した大きなミスとして,「日本では法が恣意的に運用されることを軽視していた」という趣旨を挙げているあたりはズバリ本質をついていると思う(南堂氏の「二重の虚構」の方がわかりやすいが).公判(or+懲役)終了後のビジョンや税理士になる前の話などは大抵の読者にとってはどうでもよいことだろう.

丸括弧内に僕の感想を入れながら論点をまとめると,「マネーゲームや虚業じゃない(その通り)」、「マスコミや検察は事実云々よりもライブドア潰しが目的(その通りだろう)」、「小さな不適切な処理はあったが,強制捜査や逮捕や起訴に値するような案件ではない(起訴されていない横領以外はその通りだろう)」、「検察との取引なんかない(そうか?)」、「著者が有罪なら堀江も有罪が当たり前(そうか?)」、あたりか.最後の二つなんかは,本書に具体的に書いてある内容を以ってある程度反論できそうだ.

事件当事者の回顧録としても急成長する会社を内部から見た事例としても非常に面白い本ではあるが,著者がライブドアの金融部門のトップであったという事実と,堀江批判や検察への協力により執行猶予を得るというインセンティブのある時期だったということは意識して読む必要があろう.全体的に,仕事ができるが誠実さに欠ける(一般人と比べてではなく取締役の割には)という印象を受けた.

概要:あの大きな事件の裏側の流れを見るために
本文:私が、ベンチャーについて少し語っていたところ、友人のベンチャー企業の社長から「宮内さんの本読んだことある? 読んだ方がいいよ」ということで、薦められた本。

この本をきっかけに、ライブドア事件の本を何冊か読んだ。
結局、何が「真実」かは分からないし、語り手の良し悪しによっても非常に違った印象を受ける。
語り手によって、受けてはいろんな印象を持つこと。当たり前のことかもしれないが、それを知るだけでも面白い。あのころのメディアの論調と、宮内氏の独白。それを比較するだけでも十分面白いし、考えることは多々ある。

そして、赤裸々なベンチャー企業の実態。上場のいい加減さ。ここまで赤裸々に自虐的に語った本も珍しいだろう。

わが友人のベンチャー社長が言っていたように、ベンチャー起業を志す者にとっては、「社長失格/板倉雄一郎」と同等に読むべき本ではなかろうか?と思う。

概要:私なりのライブドアショックの解釈
本文:ホリエモン本人には、罪を犯したつもりは今もないんじゃないかと想像。
幹部社員らがナニをしていたのか把握・理解する能力と、大企業の社長たる器を持っていなかったんでしょうな。裸の王様ですよね。
株は怖いと言いますが、博打感覚でやらず、常に「想定外」があり得ることを意識してリスク管理するのが大事ですね。
私も一応は大したケガもせず、LDショックを乗り切れました。

概要:行過ぎた資本主義に警鐘?ライブドア事件がもたらしたもの・・。
本文:短期の利益を追っかける株主にさらされて、ひたすら買収劇を繰り返し巨大化したホリエモン帝国崩壊の実情が垣間見れます。でっち上げ事件に巻き込まれた関係者には申し訳ありませんが、これも時代の必然だったのかもしれません・・戦国時代の織田信長が天下を取れなかったように、閉鎖空間を突破する強者が必ずしも天下が取れるわけではないということを繰り返し示してくれたということでしょうか・・。事件自体は日経平均株価の下落は別としても、粉飾でいけば正直微罪もいいところで、あれを黒(アウト)にしてしまったら逮捕しなきゃいかん方々はごきぶりのごとくうじゃうじゃ出てきますよね・、、一体白黒判別の基準はどこにあるのか疑います・・。違う意味で国家と検察の黒い部分をさらけ出す結果となった出来事でした、、 。

概要:軸はファイナンス事業部
本文:ライブドアの収益源は金融業だったというのが良くわかり、その経緯も当事者本人が述べられてます。

ファイナンス事業部で様々な買収案件を探したり、子会社の利益を本体メディア事業に付け替える経緯等リアルでした。

ライブドアの経営面での実態は、年次決算の度に会計操作で利益をなんとか捻出し、見せ掛けの成長(売上高や当期純利益等の会計上の指標を前年度比で○○%とあたかも成長してるかの如く装うなど。一般に投資家は監査済みの財務諸表を前提としているため、不正かどうか判断する余地が無い。従って本書で述べられてる様に監査法人にも責任があるといえる)を演出し、市場に成長株とのサプライズを与えて投資家の買い気配を誘導し、時価総額を上げていくというものだったよう。

会社経営だから利益を上げるのは至上命題だけれども、技術力が高いという噂だった技術者から見ていたらどんな思いだったんだろう?事業を広げすぎずネット事業に軸を据えて技術力主導で経営してたら!?とも素人目には思ったり。。

メディアと国を挙げての検挙だった事もよーく理解出来たけど、やはり粉飾の罪はあまりにも重い。

宮内さんは理論的な部分とは無縁で、税理士出身という事もあってか徹底して実務家。読んでいてファイナンス事業部の士気の高さとか投資銀行業務の面白さなんかも伝わってきたりしましたが、もちろん粉飾はNG。もう既に中国ビジネスを始められてるみたいです、ガンバッテ下さい。

著書名 ヒルズ黙示録 検証・ライブドア (朝日文庫)
著者名大鹿 靖明
出版社 朝日新聞出版
ASIN 4022615931
装丁 文庫
価格 ¥ 966

読後感想

概要:サブプライム時代の現在に本書を読むということ
本文: サブプライム問題で未曾有の金融危機を迎えている下で本書を読むことには意義がある。

 本書の主役は ライブドアや楽天といったIT業界の雄だ。しかし裏の主役もきちんと書き込まれている。それは 村上ファンド、リーマンブラザーズ、ゴールドマンサックス、大和SMBCといった金融機関だ。一連の買収騒動の中で 資金を出し 誰よりも資金を回収したのは 金融機関ではなかったか?村上ファンドこそ 堀の中に転落したが その陰で うすら笑いを浮かべる人たちが居たことを本書はそれとなく書いている気がした。

 IT業界は赤字でも上場できる業界だった。実績はなくともVISIONを語ることで そのVISION自体に値段が付いた時代があった。但し かようなVISIONの底の浅さと未熟がバブルであったこともその後の歴史である。
 その中で ライブドアや楽天は 卓越した能力を有したが 本書で描かれる彼らは決して新時代のVISIONを実行し達成していくヒーローではない。むしろ 各種金融機関に唆されて 金融機関の用意したマネーゲームに嵌まっていく犠牲者である。

 そんな罠を作りあげた金融機関が 日本という小さな島国の小さなITバブルだけで満足しているわけでもなく かくて米国、欧州を舞台としたサブプライム問題を引き起こし 見る見る潰れていっているのが 現在である。世界恐慌以来の危機と言われる今 本書が描き出す「黙示録」は すでに小さい事件のような気がする。但し ライブドアが一時代を築いたことは 歴史としては紛れもない事実であり 彼らを拍手喝采し その後 引きずり下ろした人たちがいたことを踏まえないと その後の時代が読めないと思う。


概要:衝撃の最高傑作が刷新され文庫版に
本文:六本木ヒルズを舞台にしたマネーゲームから何を読み取るか読者の力量が問われる大作。
裁判の傍聴など最近までの流れも盛り込まれていて同時代感は失われていない。日本を変えようとしたトリックスターのホリエモン、村上世彰らの野望と挫折の奇跡には臨場感があり、大鹿記者の筆力の高さが実感できる。
現在起きようとしている、年長者と若者の壮大なる世代間マネー・ウオー・ゲームの幕開けについてもあとがきで触れられており、参考になる。



著書名 ヒルズ黙示録―検証・ライブドア
著者名大鹿 靖明
出版社 朝日新聞社
ASIN 4022501758
装丁 単行本
価格 ¥ 1,575

読後感想

概要:一時代を記録した本
本文:経済だけでなく、政治、地検まで。
庶民から、ハイソな人まで。

あらゆる人が動かされた一つの巨大な事件。


一つのビジネスの読み物としても、金融やベンチャー関係者には非常には、興味深い本である。「時代の記録」としても興味深い。一般人にとっても、ダイナミックなビジネスの動きの生々しさが伝わってくる。

事実は小説より奇なりですね。

秀逸な本だと思うが、内容を鵜呑みにすることなく、一人のライターの取材結果である事をしっかり認識し、他の事実も併せて公平に判断する必要があるかもしれません。

もちろんそれはなかなか難しい事であるが、詳細な事実が書かれている秀逸な本だけに、注意する必要があるのかもしれません。

概要:ライブドア事件を総括
本文:ライブドア事件を総括するならコレ。
へたな小説よりもずっと面白く読める。
新聞紙面をにぎわす時の人たちが次々登場し、
多くの人物の思惑が入り乱れ、関係者しか知りえない
ような話も出ていて、ドラマとしても読ませる。
小説としてもドキュメンタリーとしても楽しめる一冊。

概要:魑魅魍魎
本文:結局のところこの人たちは、なにを売りたい、どんなサービスをしたい。という前提がなにもない。ただ金を増やして、目立ち、相手を服従させたい。ただそれだけ。歪んだ戦後教育が生み出した魑魅魍魎。読んでいるだけで未来の日本が心配になる。

概要:ヒルズの栄光時代
本文:ニッポン放送株を巡るライブドアの動きを詳細に記録したドキュメンタリー。裏にやはり村上ファンドがついていたところが、まさに魑魅魍魎の世界でした。村上ファンドのインサイダー容疑での起訴にあたって、検察が参考にしたといわれるほどの名著。続きのヒルズ黙示録最終章と併せて読むことをお勧めします。

概要:タイトルに、わ☆面白そうと思い事件を楽しむタイプが買う本
本文:なかなか、ユニークなんですよ。サブタイトル、検証ライブドア、にしては。宮内さんの台詞や村上さんの少ない登場の場面が。劇場ライブドアみたいなよいノリ。ノリのいい会社でしたね。

著書名 マネーゲーム崩壊 ライブドア・村上ファンド事件の真相
著者名須田 慎一郎
出版社 新潮社
ASIN 4104597031
装丁 単行本
価格 ¥ 1,680

読後感想

概要:冗長
本文:どこまで事実かわからない半インサイダー的情報も含めて著者なりに経過を整理しており、話としては興味深く読める点もあるが、全体に冗長さが目立ち、主張の論点も見えづらい。「 トリックスター 「村上ファンド」4444億円の闇 」の方が相対的によいと感じた。


概要:新たな検察論として注目の力作
本文:同じテーマを取り扱った『ヒルズ黙示録』は、じつに丹念な取材のノンフィクションだったが、著者自身がライブドア側、たぶん宮内氏とあまりにも近しいようで、客観性に著しく欠けている上に、検察への取材がほとんどできていない。その意味で、どこまで真に受けていいのか分からなかった。この作品に関しては、検察の内部情報がふんだんに盛り込まれているのが大きな特徴。それでいて、検察側に対する批判もきちんとしていて好感が持てた。さらに、この作品の斬新な点は、問題を検察の弱体化と捉えているところだ。東京地検特捜部の捜査能力が著しい低下を見せる一方で、強大な権力を維持したまま、時の権力にすり寄る。それが近年の国策捜査の連発と公判での特捜部の連敗につながっていくという、検察権力の制度疲労の構図がよく描いてある、新たな検察論として一読の価値あり。

概要:ヒルズ黙示録の続編
本文: 「ヒルズ黙示録」の続編という感じ。「ヒルズ黙示録」刊行以後の情報もいろいろと書いてある。内容はマスコミで報じられて既知の事柄が多いが、よくまとまっているし、事件の情報整理となっている。
 本書の要点は、「国策操作」(検察の公安化)である。それは何のことか? 実は本書では、これがただの言葉の言い換えになってしまっている。第一章でも説明されているが、要するに、検察が勝手なことをやっているということだ。
 だが、なぜ検察がそうしたのかはわからない。また、なぜ特にライブドアだけを狙い撃ちにしたのかもわからない。本書自身も説明を放棄している。この点では、「検察には『経済的な無知』による錯覚があった」というふうに説明する「ライブドア・二重の虚構」の方が納得できる。
 国策捜査なら「ライブドアショック・謎と陰謀」にも書いてある。錬金術なら多くの類書に書いてある。野口怪死事件なら「追跡!ライブドア事件」にも書いてある。本書はこれらの多くの本を寄せ集めたような感じだ。事件の全部を見渡せるという点では便利であるが、マスコミの情報整理以上のものは期待しない方がいい。
 サブタイトルは「〜〜の真相」とある。だが、真相を示したというよりは、情報を上手に整理した本という感じである。ただ、小さな文字なので、情報量は多い。文章も読みやすい。買って損をしたということもないだろう。

著書名 ライブドアとの闘いの日々―こいつら初めからインチキだった!!
著者名
出版社 スポーツサポートシステム
ASIN 4938343487
装丁 単行本
価格 ¥ 1,260

読後感想

概要: かなり前から、よくそこまで書いていた。
本文: ホリエモン及びライブドアについていち早く警鐘を鳴らしていたニュースサイトNikaidou.comのライブドア関連のニュース記録。ホリエモン逮捕後に出版。
 かなり早い時期からライブドアと暴力団との関係を指摘するなど、内部告発と思われる情報が満載。逮捕前にこれだけのニュースをネット上に流していたことは賞賛。

概要:世の中甘くないって本当なの?
本文:●時系列のようですが断片的な伝聞(精度は高いと思います。)の羅列ですのでこの件についての全体像が掴みにくいです。一個の投稿を契機としてその記事に追跡調査を加えたり資料を揃えたりということはしないのでフラストレーションがたまりそうなくらいおぼろげな情報提供と緩い攻撃に終始しています。範囲は広いですが浅いんです。●堀江氏の人物像に別の光は与えていませんでした。今までのイメージを踏襲する感じです。創業後の逸話のみが掲載されていますが高校・中学校くらいまで遡れば面白かったかもしれません。配偶者以外は家族の記述がほとんどないです。●堀江氏以外の関係者も入社後や名を挙げた後の話ばかりなのでもうちょっと家族や学生時代の話が知りたいですね。●非常にいい加減な会社ということは分かりましたがもうちょっとグループ内個々の社の組織図・来歴・業務を紹介してほしかったです。ライブドアグループという企業体についての好奇心は満たせませんでした。●こんなにいい加減な人がなぜあんなに稼げたのでしょう、どこかそこを補ってあまりうるほどのしまった部分があったからこそ功成り名を遂げたと思うのですがこの本を読む限り見あたりませんでした。甘い人には甘いように世の中が合わせてくれているのか、著者があえて秘匿しているのかどちらなのでしょう。●証取法と証取委の不備を指摘していますがこれに関してはもっとページを割いて真剣に訴えてほしいですね。本題に入る前から本件の前提として記述が望まれるほど優先順位の高い問題だと思います。●ことあるごとに株式投資自体を槍玉に挙げるのは閉口しました。普通の投資まで博打のように断定する著者の意見には株をやっていない私も行き過ぎに感じます。一切株に触れるなというのはある意味格差拡大に賛同しているような気がします。株の替わりに薦めている金融商品から考えると冗談なのかもしれませんけれど。

概要:週刊誌並みの誹謗中傷本
本文:ライブドアや堀江貴文について根拠のない悪口や誹謗中傷を羅列した本です。
そういや某週刊誌にホリエモンが闇カジノで遊んでいたという訳の分からない記事が書いてありましたがそれ並ですね。

概要:盛者必衰
本文:一昔前堀江容疑者をすごいな、と思っていたクチだったが
読んでかなりショックを受けた。
彼の側近の死の記述は特に生々しく、ライブドアという
会社の裏の顔を暴露した。
しかし、資金流量等金に対する杜撰さはともかく、
社員の非常識っぷりは、どこの会社でも
あり得る事ではないかと思う。
また全体的に歯切れが悪いのはなぜだろう。
リアルタイム過ぎて結論に至っていないものがあるからなのだろうか。
「きっこの日記」は匿名性が気になって後味が悪いのと、
「村上ファンド」は最近特捜が入って事件性を帯びてきたので、
この2つに関するNikaidou.comの追記があれば興味はある。

概要:信頼の一冊かなと…
本文:マスコミが騒ぐ中、ネットの方で反論的な内容を繰り広げていた二階堂氏の著作。書かれている内容はライブドアだけでなく、その周辺にも触れている。
ライブドア事件以降、それに関連する本がいくつか出たが、一番生々しい書き方がされていると思う。
余談になってしまいますが、二階堂氏(ネット)の方では、村上氏の事もいくつか書かれているが、現在においてようやく村上氏の捜査が記事が新聞に載った。個人的に見ていて思うのは、全てを事実と思うのは早計だが、実際問題に事実が多い。この一点です。

著書名 粉飾資本主義―エンロンとライブドア
著者名奥村 宏
出版社 東洋経済新報社
ASIN 4492394613
装丁 単行本
価格 ¥ 1,680

読後感想

概要:考えてみましょう
本文:

著書名 追跡!ライブドア事件 残された10のミステリー (別冊宝島Real)
著者名有森 隆
出版社 宝島社
ASIN 4796652116
装丁 ムック
価格 ¥ 900

読後感想

概要:ライブドアと黒い金のつながりを追う
本文:ライブドアを基点としてさまざまなIT企業が直面する問題を垣間見ることができる。新興市場は上場基準が一般的にゆるいため、そこにさまざまな思惑を抱いた金が集まる。投資事業組合は基本的に出資者が匿名なため、黒い金とまともな金の区別が難しい。また、クレディ・スイスなどのスイス系銀行を中心とした匿名性の高い口座を利用したさまざまな金融操作の実態を知ることができる。ライブドアと暴力団との関係性はいろいろ調べられているが、それだけで一冊作り上げてしまったような印象を受ける。もう少し、視野を広げられなかったのだろうか??


概要:たしかに面白いんだけど・・・
本文:前半は、ライブドア事件の裏側にせまる記述の連続ですんなり読めるんですが、いろんなライターのいろんな文章が載っているせいか何度も同じ内容を読むことになり、後半は読んでて疲れました。ただ、値段を考えたら、コストパフォーマンスは高いかも。

概要:野口さんの死は自殺ではなく『他殺』であった・・?!(;'Д`)ハァハァ 
本文:(;'Д`)ハァハァ  自殺にしては おかしな点が多すぎると思っていたが・・・・まさかね。
でも仮にも警察が 『自殺』だと断言したんだから、自殺だと思うんですが、
沖縄で死ぬってのも おかしな話ですしね。


概要:想定外の裏舞台
本文:事件の裏舞台は、想像以上に面白い、いやホリエモン風にいえば、想定外だった。しかしこのマネーゲームの手法が国際金融の裏舞台では、半ば常識的なものだということが恐ろしい。まるでマフィア、ビジネスとは一体なんなのよといいたくなる。それにしても、闇社会とのつながり、強制捜査の謎から、政界コネクションまで、ワクワクするようなミステリーに溢れている。リアルという点で、小説も及ばない。


著書名 ヒルズ黙示録・最終章 (朝日新書)
著者名大鹿 靖明
出版社 朝日新聞社
ASIN 4022731133
装丁 新書
価格 ¥ 777

読後感想

概要:マスコミこそ検察のチェックを
本文:ソニー買収など新事実を知ることができて参考になりました。村上氏の逮捕がライブドア捜査の行き詰まり打開によるものだったと知った時は愕然としました。

この本では検察をチェックする仕組みの不備を指摘していますが、マスコミがもっと検察に批判的視点を持っていれば、ライブドア事件・村上ファンド事件の様相も違っていたのではないかと思います。


概要:堀江貴文、村上世彰、東京地検特捜部それぞれの思惑
本文:堀江貴文、村上世彰、東京地検特捜部それぞれの思惑がわかるようになっています。興味深い内容でした。著者はどちらかといえばこれらの人たちに否定的な感じである。特に、東京地検特捜部には否定的な感じがします。

ライフドアという会社はやはり実業よりも虚業というか金融部門で食っている会社だなという感じが改めてします。革新的なことをするチャレンジ精神ははあるのだが、実際のマネジメントをする能力には欠けていた。宮内氏がもっている金融部門の暴走は堀江氏にも止められなかったどころか、加速してしまった感じだな。ライブドア問題最大の核心である自社株食い、つまり自分で自分の株の売却代金を食うことである。これによって、M&Aが多数実行されることになる。

本書を読んで、野口氏の自殺やイーバンク銀行の破談や阪急と阪神の経営統合や堀江、村上両氏の捜査状況などがなんとなくわかるなあという感じがします。東京地検特捜部は堀江氏首班のシナリオを作り上げていく様子がわかります。宮内氏や中村氏の横領背任疑惑について司法取引した観が否めない。宮内氏や中村氏は早く罪を認めて、はやく再出発したいと思っているんだろうから。

それにしても、「俺は知らないよねー」「関係ないよねー」という言葉によって表される堀江氏の自己保身に走る姿はみっともないと思う。なぜ、自分の罪を認めないのかな。


概要:最高に面白い暴露本
本文:前著「ヒルズ黙示録ー検証ライブドア事件」をむさぼるように読んだが、本書の存在は最近まで知らなかった(朝日新書なんて出てたんだ)。が、前著では不明だった魑魅魍魎の欲ボケの世界が一連の逮捕劇を通して、あぶり出されてきたことで、事件としては「語るに落ちた」が、検察(朝日新聞記者だけあって(?)、批判的)の乱入で、ゴシップとしてはますます面白くなってきた。

本書で特に興味を惹かれたのは、宮内ギャング団の立件されなかった横領事件の裏にいた、クレディ・スイスの動き。こういうことやるから、プライベートバンキングはうさんくさいと思われてしまうのよ。

複雑極まりない事件と登場人物の動きを、実に要領よくまとめている筆者の筆力には驚かされる。

最近(本書評執筆は07年2月7日)の村上裁判の動きを見ていると、村上ファンド抹殺に込められた検察の意図と無理筋のバグは本書で推測したとおりであり、村上無罪という結果もあるのかな、と思わせる。

それにしても、ライブドアのようなチンピラをのさばらせたのは、あきらかに制度的な問題(株式分割=株価高騰のメカニズム、TOSTNETのループホールなど)であり、大人たちの管理責任は重過失である。

概要:取材とは・・・
本文:多くのメディアが一部の勢力(検察)と癒着して情報を垂れ流していることは、最近判明したことではない。反面、この筆者は堀江や村上側と近過ぎるのではないかと思う。自己宣伝のような作家気取りの文章も鼻につく。一連のライブドア事件を巡る報道(新聞、雑誌、ワイドショー)のレベルが低かったため、結果的にこの記者が浮かび上がったようだが、まだ公平な視点で事件を取材・評価出来ていない。真に取材力のあるジャーナリストを出でよ。

概要:Journalistが記すNonfiction娯楽作品!
本文:この2年間、世間を大いに騒がせたLive-Door&村上ファンドのKey-Manたちに纏わる出来事のホンの一部を記した娯楽小説である。

兎に角、日経新聞や四大新聞では絶対に掲載されない、下世話な夕刊紙が好む「面白い」Episode満載である。
一つ一つを列挙してしまうと、誰もこの本を買わなくなってしまうので、そんなアホな事はしないが。例として上げれば、阪急&阪神の経営統合が如何に茶番劇だという事がこの本を読めばわかるのである。
又、ヒルズ族の横の繋がりが想像以上に密接であるかと思えば、裏を返すと、非常に脆いものである事もよくわかる。
電車の中で、携帯電話ばかり眺めている暇な連中に是非とも読む事をお薦めする。

堀江貴文に村上世彰という「時代の寵児」二人を私は尊敬も軽蔑もしていない(Live-Door株に1年半ほど投資し損はしたが)が、この物語を読んだ今では、もう一度、世の中で大暴れしてもらいたいと切に願う。

著書名 ライブドアの世界一になるキャッシュフロー経営
著者名堀江 貴文, 宮内 亮治,
出版社 サイビズ
ASIN 4916089502
装丁 単行本
価格 ¥ 1,449

読後感想

概要:たしかに内容は軽いが‥
本文:ところどころでつかえそうなコピーがありそうです。


「会社は世界一を目指すもの」
「予算を達成すればOKなんて話はナンセンス」
「好き嫌いではなく、数字で判断」
「絶えず前進‥‥嫌なことはさっと忘れる」
「換金可能性」
「ピラミッドの底辺と高さ」
「年率300%くらいは成長してやろうとほえる」
「死に在庫は3ヶ月に一回切り捨てる」
など
意外に考えさせられました。堀江さんもそうだがお二人は大局的にとらえて本質を掴むのが非常にうまい‥


当時は宮内さんが実務でバリバリやってたころなので、セリフにも勢いを感じます。いま見ても読後感はわるくなく☆×4。


概要:ほりえもんの終焉
本文:多くの株主に大損害を与えたライブドア。会社としてのビジネスモデルには学ぶべき部分が多くあるだろうが経営者としてのほりえもんは「終わった」といっていいだろう。お疲れ様。

概要:経営者としての「冥土の土産」
本文:「株式会社である以上、時価総額1番を目標、そして実現することによって、キャピタルゲンイとして株主に還元し、業績を向上させることによって、納税として国に還元し、社会貢献する。法律を守ってさえいれば・・・」。堀江氏が本書で主張していることは間違っていない。むしろ株式会社の本来の姿ではなかろうか。また従前、これほどの正論を主張できる日本の経営者はいただろうか。しかし、彼が間違ったのは本書の共著である宮内氏をCFOに選んでしまったこと、そして宮内氏の意思決定に疑問を抱くだけの法律・会計の知識がなかったことではないだろうか。事実はこれから明らかになるであろうが、時価総額を上げるために、うその業績を作ることが許されるのであれば、誰でも経営者になれる。本書に書いてあることは間違ってはいないが、粉飾をする人間にキャッシュフロー経営を語る資格はない。いまや本書は、堀江、宮内両氏の経営者としての「冥土の土産」である。

概要:あえて今読むべき
本文:著者は堀江氏と、皮肉にもこの本ではなく、今回の一連の事件で一気に名前が売れた宮内氏の2人からなるが、基本的には宮内氏の言葉が8割ぐらい書かれている。

内容自体はライブドアの人材観・企業観・財務方針などが盛り込まれている。

分量としては、堀江氏の本に共通することだが、ページ数も多くないし、1日空いていれば十分に読める。

付録に弥生のソフトが付いているが、はっきり言って普通の人から見れば全く不要。

恐らくこの本のメインの狙いは付録で付いている弥生の売り込みだったのではないだろうか?

個人的には皮肉たっぷりのイヤラシイ根性で読みました。

概要:今言えることは・・・
本文:粉飾決算、偽計取引、風説の流布、インサイダー取引など違法行為で巨万の富を築きあげた堀江貴文氏に私からアドバイスを送りたい。

「基本と原則に反するものは、例外なく破綻する。」by ピーター・F・ドラッカー

拝金思想と市場原理主義の成れの果ては愚かなピエロだったのか・・・